1945年(昭和20年)8月15日。 世界中を敵に回した、日本の戦争は終わった。
東京をはじめとした主要都市は徹底的に爆撃されて瓦礫の山となり、海外資産のすべてを失って莫大な賠償金が課せられようとしていた。 これから日本はどうなっていくのだろうかと、全員が途方に暮れて失意に包まれているとき、毅然と店員を集めて話す男がいた。 国岡商会の国岡鐡造店主(岡田准一)である。
わずかに残った店員を前に、鐡造は 「愚痴をやめよ、愚痴は泣きごとである。 亡国の声である」 「日本には三千年の歴史がある。 戦争に負けたからと言って、大国民の誇りを失ってはならない。すべてを失おうとも、日本人がいるかぎり、この国は必ずや再び立 ち上がる日が来る」 と訓示を述べた。
だが、失望から立ち直り武者震いする店員たちに、売るべき商品 「石油」 がそもそもないという現実が襲いかかる。
「店主、このままでは、 国岡商店は潰れます。 涙を呑んで人員整理を」 という進言に、鐡造は 「馘首はならん!」 と解雇を断固拒否する。
戦後、住処も食糧事情もままならない情勢下で、日本の復興に向かって闘う男たちの物語が始まった・・・
山崎監督、岡田准一主演といえば、同じ原作の百田尚樹作品 「永遠の0」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/10822773.html に続いてですね。 あの作品は原作を読んでから映画を鑑賞しましたが、それを後悔したんで、今回は原作未読で鑑賞しました。
物語は国岡鐡造の一代記ですね。 始まりは日本の終戦直後から始まります。 すべてを失い商売も出来なくなった国岡は、一切社員の首切りをしないと宣言しました。 しかし、それは大変過酷なことなんですね。
そのためにまったく分野外の仕事をGHQから斡旋されます。 それが 何とか上手く回り始めたとき、今度は統制会社から、とんでもない仕事をさせられるんですね。
岡田准一は若い時代から、大往生までを演じますが、若いころの姿がもちろんしっくりしますが、そこから見ていくと、老けた役もだんだん嵌ってきますね。 ただ、戦争時代という側面もありますが、私は企業物の映画として見れた感じがします。
その分あまり劇的な感じが弱まっていた感じもしましたが、岡田君の熱演は感じ取りました。