「絶対舌感」 という特殊能力を持つ男・朝永蘭丸(向井理)は、唯一、口内細菌を気にすることなくキスできる相手に失恋し、傷心の旅の途中、行き倒れてしまう。
いまどき珍しい生きだおれを見つけた男たちに連れられ、彼はいきなり温泉に入れられる。
一旦は気が付くが、また気絶をしてしまった蘭丸に、人工呼吸をしてくれたのはこの村の女医師のりん(木村多江)だった。 他人とのキスは厳禁だったが、なぜか彼女のキス(人工呼吸)は無事だった。 口内細菌はあるのだが、どうしてかわからなかった。
どうしてここに来てしまったのか? ただ蘭丸はりんのことが好きになり、伝説の三助として語り継がれる 「大津のヘースケ」 の孫であることを生かして、村の温泉で働くことにする。
さらに、甕棺墓光(木村文乃)と宮沢寛治(佐藤二朗)も蘭丸を追って、ここに現れる。 どうしてわかったのか? それは蘭丸が好きな光が彼に発信機を付け追いかけて来たからで、寛治はそこに付け込んで車に忍び込んだのだった。
しかし二人が現れた時に大規模な陥没が起き、車はそこに落ち、光が車に積んでいた売れない骨董品が地中に埋もれてしまう。 その発掘作業をするため二人もこの村に滞在することになるのだった。
しかし、村にやって来た3人に、村の住民たちは冷ややかだった。 温泉で村おこしをしようと試み、さらには鬼灯村は玄武岩が多い土地柄で良い成分の水が沸くことから、村長手動で、良質な水を売るため企業を誘致し、村唯一の産業にしたのだった。 しかし黒い水が出始め、その産業にも暗雲が立ち込めるのだった。
そして村の住民は、なぜかりんに冷たく当たるのだった。
そして次の日、車が落ちた場所に行く蘭丸たち。 光がしびれを切らし骨董を掘り出そうとした時、死体が発見されるのだった…
テレビドラマを未見で鑑賞したこの作品。 ただそんなことは全く大丈夫、冒頭にしっかりドラマ編のおさらいをしてくれる、何かドラマが不発だったことを自虐的にも言っていました(^^) まあ独特の堤節ですね。
監督はドラマ版の演出・監督の堤幸彦、主演は向井理。 実は堤作品は前作の「真田十勇士」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14452384.html が今一つだったんで、スルーしようと思っていたんです。
でもこの作品には、木村文乃が異様な役で出ていることを予告編で知り、ドラマ版はまったくノーマークでしたが、見た次第で(^^) 先日結婚を発表したんで、それも迷った材料でしたが(^^) まあ独身の時に撮ったんだろうという勝手な考えで、見に行きました。
最近の堤作品はどうなんでしょう? ちょっと下り坂に思えるんですよね。 テレビ的なバラエティ部分を、前面に出し過ぎで、変なアニメーション技法を取り入れ、この作品でも終りにそうしていましたし、ドラマ版を見ていないんではっきりとはわかりませんが、笑えるところは多少ありますが、基本失笑になってしまう。
注目の文乃ちゃんは、ただただイタイ(^^) まあ成り行き上、仕方がない出演ですが、黒歴史にならなければいいんですがね。
ただ彼女の作品では、「ポテチ」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14024882.html では、違った配役で上手く良い面が見えたんで、やはり基本演出力では?
次はスルーかな?