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ジョーのあした -辰吉丈一郎との20年-

2016年作品、阪本順治監督、辰吉丈一郎、辰吉寿以輝出演。

1995年8月、25歳の辰吉丈一郎JBC(日本ボクシング・コミッション)のルールにより国内戦ができず、海外にリングを求めていた。 アメリカ・ラスベガスから始まった取材は、次男・辰吉寿以輝がプロテストに合格した2014年11月、44歳の時までに及ぶ。
20年間の様々な出来事で、辰吉の人間性、ボクシングに対する考え、父と子の絆、家族を愛することの大切さ、親として、そして一人のボクサーとしての心境の変化を、インタビューを中心に追い続けた・・・

ある意味不世出の浪花の天才ボクサー、関西にはこういう個性豊かなボクサーが現れますね。
今はすっかり俳優になってしまった赤井英和も、「浪速のロッキー」 と言われ快進撃をしていた時代は凄かった。
その頃、プロレスにのめり込んでいた私でしたが、赤井だけは注目をしていました。それは、愛読していた 「週刊ファイト」 でも赤井の記事が結構載っていました。 不幸にも復帰戦で生死にかかわる怪我をしてしまいボクサーを引退しましたが、まさか俳優でここまでなるとは。
そして次に出てきた浪花の注目ボクサーが、私の中では辰吉でしたね。 彼は世界の頂点まで駆け上がりました。 長く防衛することは無かったですが、負けても這い上がる、そしてまた負けても這い上がる。 しかし全国のボクシングファンの間で語り草になっているのは、当時珍しかった日本人同士の対決でしたね。
相手は薬師寺保栄、フルラウンド戦って判定でしたが、この激闘はさすがにフルラウンド見ましたし興奮しました。 またこの後の二人の人生の対照的なのも、また面白かったですね。
この作品は、阪本監督がそんないまだに現役だと言う辰吉を20年間追いかけているドキュメンタリーです。
阪本監督の近作は 「団地」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14306755.html 「人類資金」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/10474775.html 「北のカナリアたち 」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/7586543.html とありますが、「顔」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14168443.html が好きでしたね。
もう息子までデビューしてしまう年齢になった丈一郎、息子にはボクサーはあまりやってほしくない、親の名前を背負うのはつらいだろうからと、子供を愛する父親の面を見せている辰吉でしたが、親の姿を見てやはりその道を目指してしまうのはある面仕方がないのかもとも思いました。
もう一回試合は見れるんでしょうか? それとも息子にボクサーとしての試合の姿を託すのでしょうか? 
でも彼には、引退試合のような花相撲ではなく、いいコンディションでガチンコの花道が似合いますが。

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薬師寺戦のあと

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家族と

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引退を拒否

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何時までリングを降りないのか?

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そしていつしか息子もリングに

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