19世紀末、帝政末期を迎えているロシア。 サンクト・ペテルブルクで社交界の華と謳われる美貌の持ち主アンナ・カレーニナ(キーラ・ナイトレイ)は、政府高官を務める夫カレーニン(ジュード・ロウ)に愛情を持てずにいた。
そんな時、彼女は兄夫婦の諍いを仲裁するためにモスクワへ向かうのだった。 兄の浮気が原因で、義姉が悩んでいると聞きつけやって来たアンナは、明るく彼女を励まし、兄を諌めることに成功した。
しかしこの時、騎兵将校のヴロンスキー(アーロン・テイラー=ジョンソン)と出会うのだった。 しかし彼には付き合っている若いキティ(アリシア・ヴィキャンデル)がいて、周囲も二人は結婚するものとばかり思われていた。
同じとき、地方の純朴な地主リョーヴィンがアンナの兄のスティーヴァ(マシュー・マクファディン)を訪ねてくる。 キティに求婚するためで、彼の了解を得ての求婚だったが、ヴロンスキーに思いを寄せている彼女にあっさりと振られてしまうリュービンだった。
失意のリョーヴィンは領地に戻り、農地の経営改善に熱心に取り組む。 ところがキティはヴロンスキーに無視され、それがきっかけで病を患ってしまう。
アンナとヴロンスキーの二人は一目見たときから恋に落ちてしまう。 自制心を働かせようとするも、舞踏会で再会したときには燃えさかる情熱を止めることができなくなっていた。 アンナは夫と幼い一人息子の待つペテルブルクへいったん帰京するが、ヴロンスキーはアンナを追う。
これは有名なロシアの長編小説で何度もいろんな舞台作品、映画化をされていますので、一度はしっかりと見ておきたいと思っていました。
監督はジョー・ライト、「ハンナ」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11320214.html 「PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13615391.html を鑑賞していますが、サスペンスと、ファンタジーでしたので今作はまた違った監督の一面が見れる作品でした。 ちょっとした舞台劇を見ているようで、場面の展開はシーンが変わるところに、ちょっと凝っている感じの画でした。
主役はキーラ・ナイトレイ、初監督作品以来の主役起用のようですね。そして夫役にジュード・ロウ、浮気相手役にアーロン・テイラー=ジョンソンなんですが、ちょっと彼だけピンと来ませんでしたね。 「キック・アス」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/6438038.html や 「GODZILLA ゴジラ」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11943075.html とはまた違った雰囲気を出しており、確かにそれが俳優らしいかもしれません。
有名なお話なので皆さん知っている通りだと思いますが、アンナの生き方はさすがに自由奔放すぎて、さすがにちょっと同情できません。 夫のカレーニンも、半分は世間体でしたが、根底にはアンナの身を思っていることがわかりますし、悲劇は避けられないお話でしたね。