anttiorbの映画、映像の世界

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のぞきめ

2016年作品、三木康一郎監督、板野友美主演。

城戸勇太郎(小澤亮太)は焦って買い物をしている。 アパートに帰って来て、彼は買ってきたガムテープで、あらゆる隙間をそれで塞ぎ始める。 しかしたった一つ空いていた箱の穴、そこから目が覗いていた。 そして、大きな彼の悲鳴が聞こえた。
ADとしてテレビ局で働く三嶋彩乃(板野友美)は、料理番組の取材、編集を担当していた。 しかし、上司の竹村篤史(石井正則)からは、どうしてそういう画になったのか意図が感じられないと、こっぴどく言われて凹んでした。
恋人の作家の卵の津田信二(白石隼也)に徹夜で編集の直しを言いつけられ、約束を変えてほしいと電話をしながら愚痴っていた。
しかしもうみんな退社した報道部の電話が鳴った。 事件が起きてその画像を録りに行ってほしいという事だった。 彼女がヘルプでカメラを持って現場に行くと、アパートの階段の踊り場で男の死体が撮れた。
彼女がその事件の第一報を中継したのだったが、竹村は露骨に嫌な顔をしていた。 しかし報道部の中岡仁(池田鉄洋)は、分を超えて行ってくれた彼女に、こっそりと極秘情報を教えてくれるのだった。 それはこれは自殺ではなく、その死体は腹がよじれ、口から泥を吐き出した異様な死に様だったというのだ。 そして彼女は青年の怪死事件を取材をし始めるのだった。
城戸のアパートに行くと、一人の女性がドアの前に立っていた。 彼女はその部屋に入って行く。 あとをついて入って行くと、彼女も後について行く。彩乃のニュースを見ていたその女性は、岩登和世(入来茉里)といい、城戸は自殺ではないと言う。 そして彼女も何かに恐れていたのだった。
そして彼女も家にこもりきりとなり、彩乃は彼女の自宅に行くと、彼女の部屋から悲鳴が聞こえた。 母の佳世子(東ちづる)と共に部屋に行くと、城戸と同じ様に隙間をびっしりとガムテープでふさいでいた。 そして彼女は入院をした病室で、何を恐れているのか? その原因を語りはじめるのだった。
「“のぞきめ”の仕業だ!」と狂ったように顔を歪める和世。 彼らは大学のサークルで山奥の合宿に行って以来、ずっと何かに“覗かれている”気がしていたのだ。
そして彩乃は信二といっしょにその地を訪れるのだったが…

今までAKB48卒業後、歌手、タレントとしての活動を多くしてきた板野友美の、初主演映画。やっぱりアイドルはホラーなんですね(^^)
“隙間”を恐れる作品は多いのですが、同じような隙間をふさぐ作品で過去には「隙間女」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13418662.html という当時AKB在籍していた菊池あやか主演の作品も見ています。 まあ今作は、もうちょっと予算をしっかり撮った99分の作品にしています。 まあホリプロも力を入れていると言った感じですか。
物語はこの後、あるところに二人で行くんですが、実はそこは被害者の二人が言った話とは違っていました。 でもそれにもちゃんと理由があり、信二はすでに何かを感じ、また見てしまったんですね。
物語は“六部殺し”に触れています。 私は初めて聞く言葉でしたが、実際にあったであろう話が伝説、怪談になっていったようですね。
六部というのは六十六部の略で、六十六回写経した法華経を持って六十六箇所の霊場をめぐり、一部ずつ奉納して回る巡礼僧のこと。 六部ではなく修験者や托鉢僧、あるいは単なる旅人とされている場合もあるようです。
まあ旅をする際には一定額のお金が必要、それを狙って、もてなすことを装い、金品を奪い、そして殺してしまうという恐ろしい話です。 実際に被害に遭った旅人もいたんでしょうね。
今作はその呪いのお話でした。
板野友美は思ったほど悪くはなかったですね。 まあただ恋愛ヒロインをやるよりは、やりがいのあった作品かもしれません。

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和世のところへ訪ねに行くと

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和世からわけを聞く彩乃

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そして信二と

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そこに行くと少女が

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そしてある村の話を聞きに行く

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