anttiorbの映画、映像の世界

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死刑台のエレベーター


未開地開拓会社の技師ジュリアン・タベルニエ(モーリス・ロネ)と社長夫人フロランス・カララ(ジャンヌ・モロー)は愛し合っていた。 二人の自由を阻む邪魔者シモン社長(ジーン・ウォール)を亡きものにせんと、二人は完全犯罪を計画していた。
公衆電話からフロランスは実行後の待ち合わせ場所を確認する。殺害計画実行の日が来た。ジュリアンは拳銃をポケットにしのばせ、バルコニーから手すりに錨つきのロープをかけて上り、社長室に入り、社長を射殺し、その手に拳銃を握らせた。彼は再び手すりから一階下の自分の部屋におり、何くわぬ顔をして、彼を待っていた電話交換手とビルの管理人と共に、エレベーターでおり、外に出た。
しかし手すりに錨つきロープを忘れて来たことに気付き、ビルにかけこみ、エレベーターに乗り、上りはじめたが急に階の途中でエレベーターは止まってしまった。 ビルの管理人が電源スイッチを切って帰ってしまったのだ。ジュリアンは必至に、何とか脱出せんと試みたが無駄だった。フロランスとの約束の時間はどんどん過ぎていった。 彼を待つフロランスは段々と不安にかられ、彼を求めて夜のパリをさがしまわった。
一方、花屋の売り子ベロニク(Y・ベルダン)とチンピラのルイ(ジョルジュ・プージュリー)は、路上で言い合いをしていた。 ルイは小さな犯罪を犯しており、手配中だった。 しかし鍵をつけたまま、ジュリアンがビルに戻ってしまったので、ルイはジュリアンのの車を盗んで、ベロニクを乗せ郊外に走り出た。
初めは心配していたベロニクだったが、だんだんとなれていったが、その二人が載っているところ、特の助手席のベロニクの姿をフロランスは見たのだった。
しかしこの後二人はある事件を起こしてしまうのだった…

マイルス・デイヴィスのサントラ盤は知っていましたし、ベストセラー的に売れ続けていますが、映画を観るのは初めて。 今回「新・午前10時の映画祭」でかかったので見に行きました。
半世紀以上前のサスペンス映画、監督はルイ・マル、監督のソロ監督デビュー作でもあるんですね。 編集とかはまだ荒っぽいんですが、第2次大戦後の余韻ののころ時代感も出ていますね。
物語は、戦時中の英雄的な存在だった、ジュリアン・タベルニエの不倫相手が社長の奥さん、ジャンヌ・モロー演じるフロランス。 社長殺しはまんまと成功するんですが、思わぬ証拠を残してきてしまった不手際から、歯車がすべて狂っていくんですね。 でも、ちらっと映るんですが、あのフック付きのロープはなぜか外れて子供が持っていくんですよね。
そして絡んでくるのが花屋も店員・ベロニクとどうしようもないチンピラのルイ。なぜかなれなれしいドイツ人夫婦と知り合ったことから、時間を引き起こしていくんですね。
原題直訳だと、「エレベーター流出」というんですが、邦題が「死刑台」という言葉をつけているんですね。 ただ、ラストの刑事のセリフは、そうなりはしないというんですが。
二つの殺人事件がどう解き明かされていくのか?唯一の証拠が最後見つかってしまうところがなかなか良かったです。(10時)

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フロランスの電話の相手は?

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ジュリアンだった

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社長殺害は成功したが、エレベーターに閉じ込められ

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彼女は町を探し出す

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そしてこの二人が

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