anttiorbの映画、映像の世界

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燃える仏像人間

2013年作品、宇治茶監督、声の出演:井口裕香寺田農
 
ここは京都にある狂禅寺というお寺。 青柳という表札がかかっており、その夫婦がその本尊の仏像の手入れをしている。 そこに現れた、謎の変わった人間?。 そいつは、まっしぐらに仏像を目指して近づいてきた。 不審に思う二人を無視するかのように、仏像に何やら作業を始める。 機械から触角のような管をだし接続をする。
追い出そうとするがあっさりふっとばされてしまう。 そのものの体はみるみる変化していき、得体のしれない物体に変身した。 妻は危険を感じ逃げようとするが、夫は、仏像を必死に守ろうとする。 しかし次の瞬間おおきな光に包まれた。 そしてそこにあった仏像は消えていた。
夜が更け、ここの娘・紅子(声:井口裕香)が帰ってきたが、向こうにパトカーが留まっていた。 何か寺にあったと思い、必死に境内に入ると、そこには、両親と思える下半身があった。 上半身は失われ、切り口は見事に切断されていた。
両親の旧友である僧侶、円汁(寺田農)が駆けつけており、紅子をいたわってくれた。 取り乱す紅子、すぐに葬儀が執り行われ、失意の紅子に、円汁はうちの寺にしばらく来ないかと声を掛ける。 病気で寝たきりの祖母も病院入れ、彼女は厄介になることにした。
そしてその途中に円汁から、仏像を盗む集団があることを知らされる。 シーダールタという組織が仏像を盗んでいたのだが、最近また活動を開始した、というのだ。 おそらく犯人は、彼等だろうと円汁は言う。
物質転送装置、彼らの手口はそれを使っていて、両親はそれに巻き込まれて死んだのではないか? 円汁はそうも言った。
円汁の寺は円慶寺という寺だった。 しかしそこに入ると、すぐに変な人間と少し違った小坊主たちがいた。 円汁は、異形の姿に生まれて捨てられたものを引き取って育てていると説明した。
寺にはそんな輩がそこここにいた。 そして自分の部屋だと言われ部屋に入ると、疲れて寝入ってしまった。
起きると、何かコリコリと音がする。 音の方に行くと円汁の孫の円嗣(北岡龍貴)が仏像を彫っていた。 そしてある仏像が割れると中から犬が出てきた。 彼は仏像の内刳りに入ってしまった動物を助けたと言う。 転送装置で仏像に取り込まれた時、内刳りに入れば後で助かると言うのだった。
彼女は自分の部屋に戻ろうとするが、広くて迷ってしまった。 しかしその時、大きな穴に落ちてしまった。そしてそこで見た物は…
 
切り絵と背景を融合した、画期的なアニメーション作品ですが、なんとも画が斬新で、ちょっと怪奇で、おどろおどろしいんですね。 ブロ友さんの紹介記事を見て、この夏見ようと思っていました。
京都在住の新人クリエーターの宇治茶さんの初監督作品、まだ若い監督さんらしいですが、新機軸ですね。
脚本も手掛けており、京都という舞台に合っている? でしょうか(^^)
絵だけでは表せない部分は、スライム状の物を使ったり、本当の髪の毛のようなもので補っていますが、それ以外はほぼ切り絵と背景で現しています。作画の人がどれだけいるのかによって、手間暇がかかりそうですね。
物語としても、独創的で、仏教感も織り込んであります。 私が思ったところでは、一言でいうと、日本版フランケンシュタイン博士VSヒロインですかね。 題名の仏像人間は、この後わんさか出てきますが、まあご興味がある方は、独特なタッチの絵を見るだけでも新鮮かもしれません。
※ちなみにうちの息子も見ましたが、感想は・・・でした(^^)
 
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穴に落ちた紅子は…
 
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祖母の病院でも惨劇が
 
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この異形の者は?!!
 
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 そして彼女は一体?!
 
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