anttiorbの映画、映像の世界

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キッズ・リターン

1996年作品、北野武監督、金子賢安藤政信出演。
 
漫才師になる者、ボクサーになる者、極道の道に行ってしまう者、久しぶりに会ったシンジ(安藤政信)とマサル金子賢)は今ふたりとも、ボクシングも極道も辞めてしまった。  しかし二人の高校生活は一番輝いていた想い出だった。
18歳の秋、シンジとマサルはいつもつるんで行動し、学校をサボってはやりたいことだけを楽しむ毎日を送っていた。 それでも二人はちゃりんこの二人乗りをして学校の校庭で遊んでいるのだった。 
もう教師は相手にもしていなかった。 ただ、授業の邪魔までする二人でもあった。 おとなしそうな学生を見つけては、小遣いをまきあげたり、喫茶店に入り浸ってもいた。  たまに授業に出ても、人の頭にダーツの矢を当てたりするどうしようもないことばかりだった。
今回のいたずらは、橋田先生 (芦川誠)の車を燃やしてしまったことだった。 新車を燃やされ呆然とする橋田。 でも証拠があるのかと開き直る二人だった。
そんなある日、ラーメン屋でヤクザの男(寺島進)に言い寄られたが、それを咎めた組長(石橋凌)の迫力に素直に感動を覚えるマサルとシンジだった。
成人映画を観ようと必死にごまかそうとするが、こればっかりは上手くいかなかった。
しかし二人の行動も以前にカツアゲした高校生が、助っ人に呼んだボクサー(石井光)に木っ端みじんにされてしまった。 あまりにも強いその男、プライドを壊されたマサルは、しばらく学校に姿を見せなくなった。 そしてマサルはボクシングジムにいたのだった…
 
北野作品ですから極道はつきものですが、この作品はその要素こそあれ、青春作品ですね。 ちょっと前に続編 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13047020.html が公開されましたが、北野監督タッチで、北野組と呼ばれる多くの俳優が出ているにもかかわらず、この作品は、何か色が違いますね。 それは何か懐かしいものを感じるところが多いからではないでしょうか。
学校をさぼって喫茶店に行く、勉強以外に面白いものにのめり込む。 だれしも味わった高校生活の面白さ、ほろ苦さを、高校生の生活視点で描いています。 
殺伐としたシーンもあるにはありますが、ボクシングを通じて主役が入れ替わっていくところなんかは、ダブルメーンの良さも出ていました。
冒頭のシーンが続編に繋がっていくのかは、続編を見ていないんでわかりませんが、この作品は北野監督の違ったエッセンスが詰まっている作品でした。

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いつもつるんで遊んでいた二人

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ポルノ映画を観ようと変装

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カツアゲされる高校生、どこかで見たことがある奴・・・

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ラーメン屋で会った極道たち

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しかしのされてボクシングジムへ

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