昭和39年(1964年)、オリンピック開催を控えた東京は、ビルや高速道路の建築ラッシュとなり、熱気に満ち溢れていた。 そんな中、東京下町の夕日町三丁目では、5年前と変わらず、個性豊かな住民たちが元気に暮らしていた。
今日は茶川の家にテレビが来た。 これでオリンピックが見られる、しかし白黒テレビだ。 同じように鈴木オートにもテレビが来た。 こちらはカラーテレビだった。 ショックを受ける茶川だった。 鈴木則文(堤真一)はちょっと誇らしげだ。
茶川商店の一角は改装され、ヒロミがおかみを務める居酒屋「新山藤」となった。 茶川は 「冒険少年ブック」 の看板作家として連載を続けているが、新人小説家の作品に人気を奪われつつあった。 苦悩する茶川、そんな茶川を慰めるのはやはり淳之介だった。 鈴木オートの一人息子の一平(小清水一揮)は勉強が好きではなくギターにハマっている。
六子の恋を煙草屋の大田キン(もたいまさこ)が目撃することから、キンが少々おせっかいを焼き始めるのだが、これが大きな火種となっていくのだったが…
これは3部作構成なんでしょうかね。 正直私は原作コミックスを呼んでいるので、一話完結に慣れてしまっています。 なのでこの映画バージョンは、全く別物として観るようにしています。
私の生まれる前の戦後復興期からの話で、まだ日本自体が貧しかった頃が1作目だとしたら、いよいよ日本でもオリンピックが開かれるほどになった、これから高度成長期が始まるという、分岐点の年を舞台にしたこの作品は、一応の完結と言う感じでしたね。 六子の結婚、淳之介の将来像、そしてヒロミの出産、物語が大団円を見せたところで打ち止めですかね。
さて2020年にまたオリンピックが東京に帰ってきますが、おそらく’64とは全く様変わりの五輪になるんでしょうね。
昭和39年が成長のきっかけの年となったのだとしたら、2020年は日本が苦しみから立ち直り、もう一度日本人が前を向いて歩いていける年になってほしいもんです。 その為の助走の6年になるんでしょうか。
鈴木家にカラーテレビが
茶川はまだ小説を書いている
ヒロミは茶川と一緒になり、居酒屋のおかみに
煙草屋の太田があることを知ってしまったことから…
大騒動に