anttiorbの映画、映像の世界

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愛さえあれば

 
長い治療が終わりやっと家に帰れるイーダ(トリーネ・ディアホルム)。  彼女は娘のアストリッド(モリー・ブリキスト・エゲリンド)の結婚式を間近に控え、自身の乳がん治療に一区切りをつけることができた。  乳房を再建しないかと女医に勧められたが、夫はありのままの自分を愛してくれるから、と断る。
治療後の検診に行った帰り、ちょうど昼休みの時間だった。 そして自宅に入るとなんと夫・ライフ(キム・ボドニア)が浮気の真っ最中。 相手は夫の会社の経理譚担当ティルデ(クリスティアーネ・シャウムブルグ=ミューラー)だ。 
「どういうことなの!」と詰め寄ると、夫は 「君の治療中僕も苦しんだんだ。」 と半ば開き直っている。 イタリアで会おうといい、そそくさと仕事に戻っていった。
アストリッドと相手のパトリック(セバスチャン・イェセン)は、パトリックの父が所有するイタリア南部の街・ソレントの別荘で式を挙げるため、一人旅に慣れていないながらもイーダは、式の4日前にイタリアへ向け出発。 
車を空港まで運転し、止めようとした時、空港の駐車場で他の車とぶつかってしまい、相手の車から男が怒りながら降りてきた。 動転しながらこれから娘の結婚式でイタリアに行かなければと泣きながら言うと、その男はなんとパトリックの父親フィリップ(ピアース・ブロスナン)だった。 車の事はどうでもいいといい、二人は同じ便でイタリアに向かったのだった。
しかし移動中ひっきりなしに携帯で仕事の支持を出すフィリップ。 その姿に何か嫌悪感を持つイーダだった。  
ようやく着いた娘が結婚式を挙げる別荘。 準備は着々と進んでいたのだが…
 
イーダの家族は4人。 一方フィリップは父と息子の二人。 しかしこの6人がそれぞれ問題を抱えていたのでした。 
イーダの乳がん治療が家族の一つの転機になり、そしてもう一つアストリッドの結婚がもう一つの変化の表れでした。 またそれがフィリップたちにも大きな変化を及ぼすのですが、複雑そうに見えて意外と明快な作品でしたね。 
この作品ではイーダ役のトリーネ・ディアホルムが好演でしたね。 髪の毛はウィッグで、放射線治療後の髪の毛を失った姿が痛々しいんですね。 でもラストの少し生え始めた髪の毛の彼女のなんと綺麗なこと。 ここが泣き所(^^)でしたね。 
だんだんと作られた家族の本性がはがれていくとき、一人ひとり本当の姿が現れていく、もちろん痛い思いをする人たちもいるんですが、またこれもいずれは明らかになることの数々でしたね。
痛い結婚式でしたが、仮面夫婦になるよりましだとも思いました。 
ラストは収まるところに収まりましたが、もうピアース・ブロスナンに“007”のイメージはないですね。  良い役どころでしたし、良い熟年の恋の物語でした。(G)

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乳がんを乗り越えたイーダ




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娘のアスリッドの結婚式に向かうが

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夫の浮気が発覚、傷心のイーダ

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別荘での式を挙げる二人、アストリッドとパトリック

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そこでフィリップと出会うイーダ

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