anttiorbの映画、映像の世界

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キャプテン・フィリップス

 
2009年3月28日。 マークス海運に勤務するリチャード・フィリップス(トム・ハンクス)は、いつものような旅の支度をしていた。 マークス・アラバマ号の船長の彼の今回の航路は、オマーンからケニアへ援助物資を運搬することだった。
空港まで運転をし、妻アンドレア(キャサリン・キーナー)が同乗していた。 妻はいつものことながら、夫の無事を祈っている。 心なしかいつもより重い雰囲気の二人だった。 彼らは2人の子どもたちとともに米国バーモント州で暮らしている。 
港につくとマークス・アラバマ号は最後のコンテナーを積み込んでいるところだった。 彼はベテラン船長らしく手際よく出航準備を進めてゆく。 乗組員は20名。 マークス・アラバマ号は予定通りケニアのモンバサ港へ向けて出航する。
一方、ソマリアでは、港に住んでいる民衆たちのところへ、数代のジープが近づいてい来た。 民衆たちは武器を持っているが、ジープから降りてきた男たちは高圧的に、港の男たちを急かせるように追い立てた。 彼らは、ここらの海を航行する船を襲う海賊だった。
やせ細った男・英語堪能なリーダー格のムセ(バーカット・アブディ)は、今回のメンバーを選んでいた。 彼の船には、血気盛んなナジェ(ファイサル・アメッド)とエルミ(マハット・M・アリ)、そして、まだ少年の面影を残すビラル(バーカッド・アブディラマン)が乗ることになった。 
もう一艘の船と2艘で獲物を見つけに行く彼らだった・・・ 
 
2009年に起こった事件の映画化です。 トム・ハンクスの予告編から伝わってくる熱演にほだされ、見に行ってきました。 
武装などしていない輸送船が、海賊で危険な海域を通ることから、事前に大きな危険が予想され、早くも船長のフィリップスは自宅をでるところから緊張感いっぱいの表情です。 
積荷の中には、困窮している人たちへの援助物資もあるのに関わらず、大国から大金をせびろうという根性が、どうにも納得できないところですが、実行犯の4人は、実は圧力で、今の貧困から抜け出したいという気持ちからの行動というところがわかると、なにかやるせない気分になります。
実際の事件ですから結末は調べればわかってしまうのですが、主役のトム・ハンクスと敵のリーダー役のやせ細った男役のバーカット・アブディが好演でした。 
ムセの夢が皮肉のように叶うところが、これまた無性に悲しくなりますね。 かっこいい主役でない現実としての迫力がある物語でした。


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海賊は4人乗りのボート

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放水して何とか防ごうとするが

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乗り込んできた4人

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キャプテンとして必死に船を死守しようとするフィリップ

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不気味な存在のムセ

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