anttiorbの映画、映像の世界

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真夏のオリオン

2009年作品、篠原哲雄監督、玉木宏主演。

一人の若い女性が、アメリカ人から手紙が来た。 写真と1枚の楽譜が入っていた。彼はそれを祖父が持っていたとのこと、シフは連合艦隊の官庁で軍人だった 。しかしそれについて語ることはなかった。
遺品の中から見つけその楽譜の人に送って、その理由を知りたかったということだった。 倉本いずみ(北川景子)は鈴木勝海(鈴木瑞穂)にその楽譜について聞きに来た。 その頃のことを知っている人はもう彼だけだった。
彼女は言う。 当時米国と日本は戦争をしていたのに、なぜ敵国の人の楽譜を持っていたのか? なぜ米国軍の艦隊の艦長が大事に持っていたのか? それは1945年に遡る・・・・・
倉本孝行(玉木宏)は潜水艦イ-77の艦長だった。 彼は敵国戦艦を13隻も沈める有能な艦長だった。 そのころの日本は本土上陸にすぐそこまで迫られており敗戦濃厚だった。 しかし彼の艦だけは、いまだ戦っていた。
軍医長の坪田誠(平岡祐太)は初めてこの艦に来た。 そしてもう一人初めて乗った者が鈴木だった。 まだ若い水雷員だった。
米国軍は沖縄に迫っていた。 それを阻止するべく先にイ-81潜水艦が敵艦隊を阻もうとしていた。 イ‐81潜水艦艦長は友でもある有沢義彦(堂珍嘉邦)だった。
彼の妹・志津子(北川景子)は音大に通っていたが、戦火の中親を亡くした子供の面倒を見ていた。 出征前彼女はわざわざお守りを倉本に届けてくれた。 そこに楽譜が入っていた。
そして下段に読めない外国語が書いてあった。 倉本の考えはだれ一人部下を死なせずに戦っていくということだった。 潜水艦に乗っているわけもそこにあった。 潜水艦の艦長はいったん乗れば全権を任される。 真夏のオリオンは吉兆のしるし、彼はそう言いこの後の戦いに備えるのだったが、米国艦隊は刻一刻沖縄に近づいているのだった・・・

篠原哲雄監督はあまりジャンルにとらわれず作品を撮っていますね。 この作品も第二次戦時下の作品ですが、殺伐とした感じがなく、されど戦いの厳しさを冷静な指揮官のもと戦う姿をうまく撮っています。
最初玉木宏だと戦争ものはどうなのか? と思ってみていましたが、見ていくとこの役には彼はあたりだなと思いました。 ちょっと美化しすぎとも思えますが、軍隊物はただ厳しく描くものが多い中で、こういう描き方もありだなと思える清々しい作品でした。

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戦争末期

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潜水艦イ-77の艦長の倉本


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倉本の任務は敵潜水艦の駆逐


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しかし誰ひとり死なせたくはなかった


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そこに乗り込んできた坪田と鈴木

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