anttiorbの映画、映像の世界

不定期で、旅ブログも立ち上げます!

パラダイス 人生の値段

2023年作品、ボリス・クンツ監督、コスティア・ウルマン コリンナ・キルヒホッフ マルレーネ・タンチク イリス・ベルベン リサ・マリエ・コロール ローナ・イシェマ ヌーマン・アチャル アリーナ・レフシン トム・ベッチャーギ ゼム・エム レリーサ・ローヴェン・コングスリアイステ・ディルジューテ出演。

提供してくれる時間に応じて、高額な報酬を支払うという「時間提供プログラム」と称した、ビジネスを展開する“AEON”のCMが街にあふれていた。 実年齢は若いのに見た目には老化している“ドナー”は、人生の一部を売りその報酬で自分の夢を実現していた。 移植を求める“レシピエント”に自分の命を提供するのがこのビジネスなのだった。
薄暗い家の中で若者が「せいぜい5年位かと思っていた」と、マックス(コスティア・ウルマン)という男が70万ユーロの報酬で、15年間の時間を寄付するという提案を持ちかける。 マックスは“提供”という言葉は使わず、“寄付”と言って抵抗を払拭しているようで、若者は家族とともに難民キャンプに身を寄せていた。 両親はそこを出てレストラン経営の夢を抱いていたが、レストラン経営するどころか、難民キャンプを出るための、ビザの取得さえお金がないとできない。
マックスは自分もドナー登録した報酬で、大学の学費にあてたという経験を話し、70万ユーロあれば難民キャンプを出て、お父さんの夢も叶うとドナー登録を勧めた。 マックスは“AEON”のセールスマンで、貧困で喘ぐ難民キャンプの人々をターゲットに、自らの人生を高額で寄付するよう募っていた。 若者はDNA検査をし契約を交わしまし、マックスは彼の家を後にすると、会社のスタッフから早く帰社するよう言われる。

監督はポリス・クンツ、初めての作品でしょうか。
コスティア・ウルマンは、「誰よりも狙われた男」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/12289831 に出演でした。

時間というもの、言い換えれば寿命の移動ができるという世界のお話ですね 。ある意味不老不死ということに繋がりますが、でも命は有限で、それを他人からもらっていく、ある意味他の人間の犠牲の上に成り立っているという、怖い世界ですね。 しかし、失った時間を取り戻そうとする人間も絶対出てきますよね。