1973年作品、マリオ・バーヴァ監督、テリー・サヴァラス エルケ・ソマー シルヴァ・コシナ アリダ・ヴァリ出演。
スペインのトレドの町を訪れたアメリカ人女性リサ(エルケ・ソマー)と友達のキャシー。 リサは悪魔が死人をかついでいる壁画を見た後、一人で近くの骨董品屋に立ち寄る。 そこでは頭の剥げた紳士レアンドロ(テリー・サヴァラス)が店主に、死んだ自分の主人カルロの人形の製作指示をしていた。 リサが店主に声をかけた途端、彼女の顔は蒼白になる。 振り返った男レアンドロは、あの壁画の悪魔そっくりだったのだ。彼女は、怯えながら店を出たが道に迷ってしまい、広場に出る事が出来ない。 その内、カルロ人形を抱きかかえたレアンドロと再会して道を尋ね、川のそばまで歩くとカルロそっくりの男(Espartaco Santoni)がやってきて「エレナ」と声をかけられる。 怖くなり男を階段から突き飛ばし気絶させてしまった。
リサは歩き続け夜を迎え道端で一人たたずんでいた。 そこへ車で走ってきたレイハー夫妻(シルヴァ・コシナ、Eduardo Fajardo)と会い、乗せてもらう。 しばらく走ると車のエンジンがオーバー・ヒートして立ち往生する。 その時、車を止めた前の家の扉が開き、昼間のレアンドロが出てきた。レアンドロは、この家の執事だった。 そして、この家の住人マックス(Alessio Orano)も現れ、リサを見て前妻のエレナとそっくりと驚き、「みんな今夜は家で泊まれば」と勧められる。マックスの母の指示で一行は別邸に泊まることになった。部屋に入るとフランシス・レイハーの妻ソフィアは運転手ジョージ(ガブリエル・ティンティ)と抱き合う。 彼らは不倫関係だったのだ。
食事の時、マックスの母が挨拶に来る。 彼女は眼が見えなかった。 その後、リサは居間でオルゴールの人形を見ている時、幻影を見る。 それは庭でマックスの継父カルロがマックスの妻エレナと密会して抱き合っている光景だった。 ソフィアがジョージを心配して車の所へ行く。 すると夫が現れ喧嘩になり、ぶたれた拍子に車のドアが開いた。 なんとジョージはハサミで喉を切られ殺されていた。
みんなは知らなかったが、血のついたハサミを持ってマックスの母が屋敷を歩いていく。 みんなでジョージの死体を始末したが、マックスは警察沙汰を恐れ、フランシスに内密にと頼む。 そしてレアンドロはフランシスに「死体はここに置いて早く立ち去れ」と忠告する。
マリオ・バーヴァ作品ですが、これは元の作品が「リサと悪魔」だったんですね。 しかし、悪魔祓いのシーンを追加して公開されたのが今作ということの様です。
ただ、見ることができれば原作を見たいところですね。 というのは悪魔祓いのシーンが何か浮いているんですよね。 逆に取り止めがつかない感じになっていて、もったいない改変だったと思います。