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ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画

2019年作品、ジャガン・シャクティ監督、アクシャイ・クマール ヴィディヤ・バラン タープシー・パンヌー ソーナークシー・シンハー出演。

2010年12月25日にGSLV-F06の発射がプロジェクトディレクターのタラ・シンデ(ヴィディヤ・バラン)の小さなミスから失敗した後、ベンガルールのインド宇宙機関 (ISRO)では、タラと同僚の科学者であるラケーシュ・ダワン(アクシャイ・クマール)がタラについて非難を受け、罰として火星探査計画「マンガルヤーン」へと異動となった。

新しいGSLV計画はインド出身のNASAの科学者・ルパート・デサーイー(ダリップ・タヒール)に与えられた。 火星への到達を目指すマーズ・オービター・ミッション (MOM)は、その予算の制約により、ラケーシュの同僚からは実現不可能とみられていた。
ラケーシュは、PSLVでは技術的制約から打ち上げられるペイロードがわずか1500kgに過ぎない上、約5億5千万kmの距離を移動するのに十分な燃料がないため、MOMの発射が不可能と知る。

GSLVが成功すれば、火星に2300kgのペイロードを到達させることができた。 しかし、GSLVの近年の重大な失敗は、将来の計画を危険にさらすものだった。
帰宅したタラは、自身のキャリアと家族の間のバランスにひどく悩まされた。 ある日、家でプーリーを揚げる際にタラのメイドが全部のプーリーを揚げるにはガスが足りないと伝えたところ、タラは油を熱してからガスを切り、油の温度が下がったらまたガスを点火すればいいと話す。

その瞬間、タラはMOMをPSLVで発射するアイディアがひらめいた。 MOM探査機は地球周回軌道の外に出るために燃料の噴射を利用し、さらに地球の重力を利用したスイングバイを使えば燃料をうまく温存することができる。 タラはラケーシュにこのアイディアを披露し、ラケーシュはそれに納得した。

二人は会議でチームのほかのメンバーにこのアイディアで挑んだが嘲笑を受ける。 しかし、やがてISROのディレクターも含め、それに同意した。 タラとラケーシュはルパートに優秀なメンバーを貸してくれるように頼んだが、ルパートがよこしたのはミッションでの発射経験のない新米の科学者と技術者だった。
まず、推進制御の専門家エカ・ガンディ(ソーナークシー・シンハー)は、インドの事物の大半を憎み、NASAに逃げ出すあらゆるチャンスをうかがう若手だった。 次に姿勢制御デザイナーのネーハ・シッディ(クィキールティ・クルハーリー)は、自身の属する社会を理由とした拒絶と戦っていた。 航法の専門家であるクリティカ・アッガルワール(タープシー・パンヌ)は、軍役中に重傷を負った退役軍人の夫・リシー(Mohd. Zeeshan Ayyub)を献身的に看護していた。 機体設計技師でペイロード専門家のヴァルシャー・ピラーイー(ニティヤー・メネン)は、子どもを産めなくなると愚弄する義母と家で口論した。 ペイロード専門家のパルメーシュワル・ジョーシー(シャルマン・ジョーシー)は、聖職者と自分のアイディアをより深く信頼し、エカへのロマンティックな興味を深めていた。 最後に、設計技師のアナンス・イェンガー(H・G・ダッタトレーヤ)がいた。


もちろんこれは実話です。
監督はジャガン・シャクテイ、日本公開作品は初めてですね。 そして監督も初めてのようですね。
主演はアクシャイ・クマール、「ロボット2.0」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2019/11/12/060000 が近作ですね。
タラ役はヴェディア・バラン、初めて見る女優さんでした。いきなり彼女の主婦の姿ではじまりますが、ふくよかながら美しい女優さんですね。


物語は、インドの宇宙開発の物語です。 月探査ロケット実験が失敗したのは、タラ・シンディの最後の確認が不十分だったからでした。 そのため、責任者のラケーシュは、火星探査のセッションに異動させられますが、ここはまだ先と考えられている、具体的ではない計画チームで、メンバーもまだいませんでした。 しかしラケーシュはここでもう一度成功を目指すことになりますが、まずいの一番で参加したのがタラでした。 彼女は今度はなんとしてもラケーシュを成功させたい、その一念でした。
しかしNASAからやってきたルパートが今までの月探査のプロジェクトを引き継ぎますが、ちょうどその頃中国が月探査ロケットを失敗します。 その技術をインドも使っていたことから、インドの月探査計画が暗礁に乗り上げます。
これがラケーシュのチャンスとなります。 なんとか火星に一気に行くという方針転換を迫ります。 しかし、予算が潤沢には出ません。そしてプロジェクトチームを募りますがルパートが選んだメンバーは皆未経験のエンジニアたちでした。


今作はインドの飛躍的な大成功物語の実話ですね。 一気に火星に挑戦するのが無謀なのか? もちろん段階を踏んでいくことも大事ですが、チャンスは自分で掴みにいく、そして大きな夢を叶えるためには諦めずにぶち当たっていく、そして力の方向が一つになった時それが成し遂げられる、そんな希望に満ちた作品でした。

インド人の頭の良さは実証済みですが、これでさらに証明されたような作品ですね。

 

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インドの宇宙開発は遅れていた

 

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自分のミスで、と悔やむタラ

 

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しかしある発想が

 

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それは省エネでの火星探査

 

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そしてチームを作り

 

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ヴァルシャーは出産を乗り越え

 

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