anttiorbの映画、映像の世界

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プリズン・サークル

2019年作品、坂上香監督。

ライファーズ 終身刑を超えて」「トークバック 沈黙を破る女たち」など米国の受刑者の取材を重ねてきた坂上香監督が、日本初となる刑務所内での長期撮影を敢行したドキュメンタリー。
官民協働の新しい刑務所“島根あさひ社会復帰促進センター”では、1960年代以降、欧米で広まっている“TC(Therapeutic Community=回復共同体)”と呼ばれる更生プログラムが日本で唯一導入されている。 それは受刑者同士の対話をベースに、自分自身と向き合っていくことで犯罪の原因を探り、更生を促していくプログラム。
本作はここに服役する4人の若者にカメラを向け、彼らがこのプログラムの中でどのような変遷をたどっていくのかを2年間にわたって克明に記録していく。
 
日本にもこんな更生施設があるんですね。 坂上監督の3作目です。
1作目の「Lifers ライファーズ 終身刑を超えて」 

https://anttiorb.hatenablog.com/

の続編のような作品のこの3作目。 アメリカでの終身刑の服役者の更生をする任癌たち、団体に視点を当てていましたが、日本にも、刑務所でありながら、更生プログラムに重きを置いた施設があるのは知りませんでした。
島根県“島根あさひ社会復帰促進センター”、半官半民らしき、そしてこの中では、自主的な活動で、社会復帰した後、再犯をさせない取り組みをしているんですね。
4人の受刑者にスポットを当てて、密着取材をしています。 もちろん顔は出せず、接触は禁止。 本名はNG、話をするときは刑務官立会いの下、広い部屋で、でもオープンで行われます。
4人はそれぞれ罪を犯してきて、ここに移動して来たようです。 罪状はまちまちですが、初めは戸惑い、そしてこんなやり方で自分は立ち直ることができるのか? もう犯罪を起こさないようになるのか?
しかし、4人それぞれの犯罪を犯してしまった背景に触れていくと、その理由もそれぞれであり、なかには不幸な生い立ちだった受刑者もいます。
 
最近は無差別殺人も目に付くようになってきて、理由不明だったり、そんなことでとてつもない残酷なことをやってしまうのか? という凶悪犯罪もありますが、そこまでではなくても人間が追いつめられるのは、それぞれ個人差があることが感じ取れますね。
そしてだんだんとどうして犯罪に至ったのか? そこをはじめはソフトに、そしていろんなシチュエーションは、教育プログラムで、ある意味内面をえぐって行く、ただそれが自然に行われていくのはなかなかすごいなあと思いました。
 
ただ、感じるのは、凶悪犯がまずいないこと。 そしてこの施設は日本でここだけであり、なかなか入所できなそうな場所ということです。 もちろんこの施設を退所した元受刑者の再犯率は、ほかの刑務所より極端に低いということだったり、定期的にここから出所した人間には、指導していた人たちが、その後も交流をする機会を持ち、ある意味アフターフォローもしてくれています。 もちろんそれは同窓会のようなフランクなものですが、TCを受けたことで社会復帰ができたことを、感謝している元受刑者もいました。
 
全国にこういう施設ができることが望ましいですが、アメリカとはシチュエーションが違うのと、アメリカ人と日本人とでは、ちょっと対応を変えないととも感じました。 でも、そのあたりは配慮されているプログラムだとも感じました。
 

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厳重に入って行く護送車

 

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そして刑務官について行くと

 

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明るい部屋に椅子がコの字に配置されている

 

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そしてTCが行われる

 

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そして精神面でのプログラムが

 

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面接も

 

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そしてきめ細やかなやり方で

 

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