anttiorbの映画、映像の世界

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トークバック 沈黙を破る女たち

2013年作品、坂上香監督。
女性だけのアマチュア劇団「メデア・プロジェクト:囚われた女たちの劇場」は、1989年にサンフランシスコの刑務所内で生まれた。 幼少期から暴力の被害に遭い、薬物依存となったり、罪を犯したりと自暴自棄に生きてきた女性たちが、自らの過去を語り、詩作し、踊り、歌い、演じる。やがて劇団は20年に及ぶ塀の中での活動を経て、元受刑者とHIV/AIDS陽性者とのコラボレーションという新たな活動を開始。
メデアの創始者・代表のローデッサ・ジョーンズは言う。「社会は罪を犯した女性を忌み嫌う。マスコミにとっては格好のネタで、世間も『悪女』として罰したがる。 HIV陽性者への対応も同じ」またHIV陽性者のマルレネは「薬より、セラピーより、メデアの方が効果がありそうだった」と語り、劇団員歴12年の元受刑者アンジーは「どんなにサイテーな人生だったとしても、恥じることなんてない。 顔をあげて語るのよ」とコメント。 暴力にさらされ“どん底”を生き抜いてきた8人の女性たちが、芝居を通して自分に向き合い、社会に挑戦する……。
 
監督の第2弾はこの作品です。
テーマは1作目とガラッと変わり、HIV保菌者というAIDS患者と、元受刑者のコラボで劇団を作るというメデアという団体を立ち上げたのがローデッサ・ジョーンズ。エネルギッシュな彼女は、自らの演者となるだけでなく、もともと素人の女性たちを鍛え上げていきます。
AIDSと診断され、生きることの辛さしか感じなくなった女性たち。 元はゲイの間にしかうつらないと間違った認識があった病気ですが、薬物の時の注射や、SEXのとき相手が保菌者だったらうつってしまうということがわかってきました。 女性にとっては盲点であり、ドラッグのリスクはこういうところにもあることがわかります。
一方、社会的に犯罪を犯し、前科がついてしまった女性たち、人生の再チャレンジの機会がなかなかもらえない女性たちに、ローデッサは芝居という道を示してくれます。 それもただ芝居をするんではなく、芝居の中に、彼女たちがあげられない叫びを取り入れていき、それを観客の心に訴えていく、そして実際に観客の中に入り込んで、観客をも演者にしていく。 日本ではなかなか浸透しづらい領域に彼女は打って出て、このメデアの参加者に希望と、躍動を与えているんですね。
 
また、長くメデアに関わって行くと、今度はそのベテランがローデッセを助けていく存在になって行くのは、前作と似ているところでしたね。
これもまた魂が揺さぶられるドキュメンタリーでした。
 

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