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サバービコン 仮面を被った街


1959年、白人だけが暮らす町、サバービコンは閑静な住宅街として知られており、住民たちは幸福な生活を送っていた。 しかし、そんなサバービコンにアフリカ系アメリカ人の一家が引っ越してきたため、町全体に突如として不穏な空気が流れ始めた。
ある夜、2人の強盗がロッジ家に押し入った。 強盗は一家全員、ガードナー(マット・デイモン)、女家長のローズ(ジュリアン・ムーア)、ローズの双子の妹であるマーガレット(ジュリアン・ムーア:二役)、ニッキー(ノア・ジューブ)を気絶させて縛り上げたが、ローズがクロロホルムの過剰服用で死に至るという事態を引き起こしてしまった。
そしてニッキーの面倒をみるためにマーガレットが同居するようになる。 マーガレットは自分の髪を殺されたローズと同じ色に染め、ローズの夫であったガードナーと性行為をするなど異様な振る舞いが目立つようになっていく。
サバービコンの緊張状態は日に日に悪化して行くばかりであった。 そんなある日、ガードナーの留守中に、バッド・クーパー(オスカー・アイザック)という保険のセールスマンがロッジ家を訪れた。 クーパーはローズの死亡見舞金に関する話をしに来たのであった。
話を進めて行くにつれ、クーパーはまるでガードナーの妻であるかのように振る舞うマーガレットに違和感を覚え始めた。 その違和感をマーガレットに告げたところ、クーパーは家から叩き出されてしまった。
ローズを殺した強盗は警察に身柄を確保されていた。 2人の顔を見たガードナーとマーガレットは 「強盗はこの人たちではない」 と証言した。 この2人もローズ殺害に関与していたのであった。 強盗2人はガード ナーに報酬金の支払いを求めたが、ガードナーは一銭たりとも支払おうとしなかった。 激昂した2人はもう一度ロッジ家に押し入ってニッキーとマーガレットを殺害する計画を立てた。
その日の夜、黒人一家の退去を求める抗議運動はついに小規模な暴動を引き起こすに至った。 そんな混乱の中、クーパーはガードナーの元を訪ねた。 ローズ殺害のからくりを見抜いたクーパーは 「貴方に支払われる保険金を私によこすなら、この一件に関しては黙っていてあげましょう」 とガードナーを恐喝するのだった。
取り引きに応じる素振りを見せていたガードナーだったが、その裏ではマーガレットがコーヒーに毒を仕込んでいた。 火かき棒でクーパーにとどめを刺した後、ガードナーは死体を処分しに外出した
それを知らない強盗は、ガードナーの後をこっそり付ける。 「これで悪事が露見する心配がなくなった」 と安堵するマーガレットだったが、クーパーとガードナーの会話を盗み聞きしていた人物がいたために、事態は急展開を迎えることとなった・・・

当時はこんな理想郷のような宣伝文句で、住民を集める新興住宅地がはやっていたんでしょうかね? でも1959年、どうやら人種差別は露骨な時、ましてや白人中心の街づくりだったようです。
監督はジョージ・クルーニー、監督作品は 「ミケランジェロ・プロジェクト」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13640884.html が近作ですね。
主演はマット・デイモン、最近の出演作は 「ダウンサイズ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15420408.html ですね。 最近彼はアクション作品ではなく、いろんな役をしますね。
そして双子役でジュリアン・ムーア、近作は 「キングスマン・ゴールデンサークル」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15318643.html となりますか。

今作は、サバービコンという閑静な住宅地で起こる、奇怪な事件ですね。 この住宅地は、いろんな地域から快適な環境で暮らせるニュータウンといううたい文句で、ゾクゾクと家族が集まってきますが、その中のロッジ家に起こる泥棒事件でした。
このとき抵抗させず、クロロホルムを多くかがせたため、車椅子生活だったローズが死んでしまいます。 たまたまいたマーガレットは双子の妹、ガードナー、息子のニッキーとともに眠らされましたが、実はローズはガードナーが運転した車の事故で車椅子生活になってしまっていました。
そしてお隣に黒人一家が引っ越してきます。 ロッジ 家はあまり気にしませんが、付近の住民は露骨な差別感嬢を示し、それがどんどんエスカレートしていきます。 この二つの事象が隣で繰り広がっていくんですね。
何かがおかしいと感じるのは、息子のニッキー、父と叔母の情事を見てしまい、話声も聞きます。 彼の力になってくれるのは双子の兄・叔父のミッチで、彼は独身でニッキーを彼なりに可愛がっているんですね。
でも彼はこの住宅地からは少し離れて暮らしているようですが。
途中まではどういう展開か読めませんが、脚本にコーエン兄弟が参加していて、なんなく雰囲気がわかりますね。
大人のどろどろした醜い欲と偏見、最後のキャッチボールシーンが非情に対照的でした。

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ロッジ家の夫婦

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強盗が入る

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ローズが殺され、彼女の兄:ミッチが葬式に来る

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一方、隣に黒人一家が

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犯人の面通しで父とマーガレットはとぼける

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そして保険屋のクーパーがやってくる

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