アシュトン大統領が広場に到着した。 レックスは大統領のシークレットサービスの中に、トーマス・バーンズ(デニス・クエイド)の姿を発見し興味を持つ。 彼が大統領をかばって銃で撃たれたニュースを取り上げたことがあったのだ。
大統領の演説が始まってまもなくのこと。 どこからか銃声が響き、アシュトン大統領が狙撃されてしまう。 混乱に陥った広場からキャスターのアンジーが様子を伝えようとしたその時、会場で爆弾が爆発。 中継カメラには犠牲になったアンジーの姿が映っていた。
同じ時刻、アシュトン大統領を警護するシークレットサービス、トーマス・バーンズは緊張していた。 大統領の代わりに銃弾を受け、今回の警護はバーンズにとって復帰後初仕事なのだ。 そんな時、目の前で大統領が狙撃されてしまう。
真っ先に駆け寄ったバーンズは、銃を持って向かってくる男・エンリケ(エドゥアルド・ノリエガ)を取り押さえる。 男は 「自分は警察の者だ」 とわめくが信じがたい。バーンズは狙撃犯を探すため、会場を撮影していた観光客・ハワード(フォレスト・ウィテカー)からビデオを借りる。 向かいのビルのカーテンが動いたのを映像で確認し同僚のテイラー(マシュー・フォックス)を向かわせるが、ビデオには怪しい荷物が映っていた。
「爆弾だ!」 バー ンズの警告の声も空しく、広場は爆破されてしまう。 中継車で画面を確認するバーンズ。 テイラーからは 「犯人を西へ追跡中」 と報告が入る。 そのときバーンズは、中継画面に信じがたい物を目にするのだった・・・
この作品は同じ時系列のシーンをいくつかの人物の視点で、繰り返し描いて行く手法ですね。 最近では 「イレブン・ミニッツ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14378089.html が似たような手法で描いていましたね。 しかしテロ事件、暗殺を取り上げているので、より作品としては見やすくなっています。
監督はピート・トラヴィス、カール・アーバン版の 「ジャッジ・ドレッド」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11876375.html を撮っていますね。 主演はデニス・クエイド、近作は 「ニュースの真相」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14361033.html に出演していました。
また、存在感のあるシガニー・ウィーバー、フォレスト・ウィテカーがしっかり脇を固めています。
物語はすべて12時になる数秒前の事象を数人の視点で繰り返し描いて行きます。中心になるのシークレットサービスでやっと復帰したバーンズ、しかし彼は落ち着きが無く、仲間の信頼はあまりないのですが。 しかし身を挺して守ってくれた経験のある大統領だけが、彼を買っているんですね。
しかし彼の視点だけではなかなか事件の全貌がわからない、そしていろんな視点での描き方が繰り返させる中、誰が首謀者で、どういう関連なのか、目的はなんなのか、そして解決編となって行きます。
犯行グループの手際は途中までは素晴らしいですね。 しかしその中でもちょっとした綻び、躊躇い、軽率さが、最後の爪を外していきます。 そしてバーンズの執念ですね。
スピード感あふれるカーチェイスも見どころの一つ、これはなかなかの秀作でした。
大統領の演説が予定されていた
その中継の準備をしている
その時狙撃が
彼がカメラを回していた
そして起こる爆発
狙撃犯は映っているか?