anttiorbの映画、映像の世界

不定期で、旅ブログも立ち上げます!

アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅

2016年作品、ジェームズ・ボビン監督、ミア・ワシコウスカジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター、アン・ハサウェイサシャ・バロン・コーエン出演。

アリス(ミア・ワシコウスカ)は船の船長として、嵐の中必死に指揮を取っていた。 それは海賊に襲撃されていたからだった。 数隻の海賊につかまったら積み荷は奪われ、命も奪われてしまう。 3年にもわたる航海が無駄になってしまう。 そして前方には岩礁が出現、絶体絶命を迎えていた。
しかしよく見ると、ほんの少しの浅瀬が見え、アリスはそこに船をギリギリまで傾けるため帆を張るのだった。 そして船が倒れる寸前に帆をすべて張り、一気に浅瀬を抜けるのだった。 海賊の船はみんな座礁してしまい、アリスは一気にロンドンを目指す。
無事にイギリスへと戻ってきましたアリスだったが、この3年で環境は大きく変わっていた。 母親と再会した後、母は暗い顔をして、今の状況を話すのだった。 それによると、以前アリスにプロポーズを断られたヘイミッシュ(レオ・ビル)が彼の父親の会社を継ぎ、アリスの家を奪おうとしているという。
アリスは、それはプロポーズを断ったことへの仕返しに違いないと主張するが、ヘイミッシュは断固として否定する。 彼はアリスに、もし父親の船を引き渡すのであれば、家の所有権をアリス達に返すことを約束しよう、と迫ったのであった。
アリスと母親は口論になり、アリスは他の部屋へと逃げるように向かった。 そこへアブソレム(アラン・リックマン)が青い蝶になって現れ、アリスにワンダーランドに戻るように告げるのだった。
鏡の中に入っていくアブソレムに続いて、アリスもまたワンダーランドへと向かったのであった。
そこには懐かしい面々がいた。 しかし皆彼女を待っていたと言う。 それはマッドハッタ―(ジョニー・デップ)の具合が悪いという知らせだった。
アリスはマッド・ハッターに会いに行き、どうして元気がないかと尋ねると、マッドハッターは自ら過去の悲しい話を語り始めるのだった。 しかし彼は云う、「死んだと思っていた家族が生きているのだ」と。
しかし死んだ者は生き返らないとアリスが言うと、やはりマッドハッタ―は自分のことをアリスも信じてくれないと嘆き、彼女に対しても心を閉ざしてしまうのだった。
しかしアリスは、ある人物に会い、過去に行き、家族を救う決心をするのだった…

前作 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12611289.html は、原作の不思議さを、ジョニー・デップ演じるマッドハッタ―の強烈なキャラを生かして、大変面白いファンタジーに仕上げていました。
また、アリス自身の成長譚にもなっていて、いろんな意味でいい仕上がりを見せていました。 前作で成長したアリスの続編として描かれています。
そしてもう立派な社会人、それも海をまたにかける、商売人、航海士とした自立した女性にもうなっているんですね。 その分テーマ性が無くなった中での続編製作となりました。
監督はジェームズ・ボビン、私は監督作品を見ていないのでこれが初めての出会いとなりました。 人形作品を2本撮っているようですね。 本作のキャストは大きな変更は無く、新しくサシャ・バロン・コーエンが新キャラで加わっています。 もしさらなる続編があれば、また出そうなキャラだと思いますが?
今作は、前作以上に子供向けというより、SF仕立てのファンタジーになっています。時間旅行ものになっていて、ワンダーランドの世界観がちょっと薄れているんですね。 もちろん舞台はその中でのお話ではあるんですが、時代をさかのぼったりすると、何か実際の世界観のような感じになり、「不思議の国」 が希薄になってしまっていました。
また、マッドハッターに元気がないので、ジョニー・デップのキャラが生きていない。それもマイナス要因でしたね。 個人的には時間旅行もの、タイムリープものは好きなのですが、正直物足りなさも残りましたが?

イメージ 1
また来てしまった鏡の中

イメージ 2
そこには馴染みのみんながいるはずだった

イメージ 3
しかし元気のないハッターのために

イメージ 4
彼を訪ねるが

イメージ 5
彼女が立ちはだかる

イメージ 6
ハッターを救えるのか?

イメージ 7