anttiorbの映画、映像の世界

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最愛の子

2014年作品、ピーター・チャン監督、ヴィッキー・チャオ、ホァン・ボー、トン・ダーウェイ出演。

2009年7月。 中国・深センの下町で寂れたネットカフェを経営するティエン(ホアン・ボー)は、3歳の息子ポンポンと二人暮らし。 離婚した元妻ジュアン(ハオ・レイ)は、週に一度だけポンポンと一緒に過ごしていた。
ある日、店で喧嘩が起きて、ティエンはそこで手が離せなくなり、ポンポンは近所の子どもたちと遊びに出かけてしまう。 ローラースケートを見ているとき、ポンポンは、ジュアンの車が通りすぎたことに気付きあとを追いかける。 車を見失ったその時、ポンポンを何者かが連れ去ってしまう。
夜になっても帰ってこない息子を心配したティエンは警察に通報。 だが失踪後24時間は事件として扱えないという。 自力で捜そうと駅へ向かうがポンポンは見つからず、その後訪れた警察署でティエンは、防犯カメラの映像に男がポンポンを抱いて連れ去る姿を目にする。
その日から、ティエンとジュアンの息子 捜しが始まった。 インターネットで情報提供を呼びかけるが、報奨金目当ての詐欺かいたずら電話ばかりが掛かってくる。 罪の意識と後悔に苛まれながら二人はポンポンを捜し続けるのだった…

監督はピーター・チャン、香港生まれで、タイ育ち、今作は香港と中国での作品ですね。 主演の夫役はホアン・ボー、最近の出演作は 「西遊記~はじまりのはじまり~」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12412587.html の孫悟空役、と言ってもほぼバケモノ役でした(^^)
そして元妻役はハオ・レイ、私は初めて彼女の出演作を見ますが、今朝の連ドラの主演の高畑充希にどことなく似ています。
そして今作はもう一人重要なキャストが後半部から出てくるんですね。 ヴィッキー・チャオ演じるホンチンです。
今作では農業を田舎で営んでいる、夫と死別した2次の母なんですが、彼女が実に好演で、重要な役でしたし、一番心打つ演技と設定でした。
物語は、ひとりの3歳児が誘拐されるところから始まります。 ほんの一瞬の出来事、でも今の中国は結構いろんなところに監視カメラがあり、犯罪が起こったことはすぐに わかるんですね。 しかし、そこから先は苦悩の連続でした。
別れたとはいえ、ポンポンの父と母、たまに来る目撃情報もほとんどが詐欺まがい。中には育てられないから、自分の子を押し付けてくる人間さえもいるんですね。 そして二人は、同じように子供を誘拐された人たちのサークルに入っていくんですね。
子供は生きているんだろうか? 見つけることはできるのだろうか? この作品も事実の映画化であり、エンドロールでは当事者、特にホンチンの実際の姿が映されます。
しかし大きな問題は、この裏に横たわる、中国の “一人っ子政策” があるんですね。 誘拐された親たちは、簡単には新しく子供を作ることができないんです。
子供を作る許可がいるし、誘拐された子供の死亡証明を しなければならない。 このシーンが一番つらい。
日本では決してこういう展開にならない、もちろん誘拐犯が一番の悪ですが、だから極悪人のレッテルを簡単に貼れないもどかしさ、切なさが描かれている作品でした。(G)

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必死に息子を探すティエン

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しかしある農家に

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今まで男の子を息子として育ててきた女性

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彼女は子供を埋めない体で、夫が男女の子供を連れてきた

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今度はホンチンが子供を求め続ける

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