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ユダ

2014年作品、大富いずみ監督、水崎綾女主演。

女子高生の絵里香(水崎綾女)は、大輔(永瀬匠)に重要なことを相談するために彼のところへ向かっていた。 しかしそこには彼女の女友達がいて、二人は彼女の姿を見ると気まずそうなそぶりを見せる。 彼の心は絵里香から離れているのだったが、今日は彼に相談に来たのは妊娠をしてしまったことだった。
綾名にお金を渡そうとした大輔だったが、それを拒否して揉みあっているうちに彼女は怪我をして頭から血を流してしまう。 けがの手当てをして、カレーショップでのバイトに向かった綾女だったが、顔の傷をお客にからかわれ、店長からも顔の傷が治るまで来ないでほしいと言われてしまう。
中絶費用を稼がなくてはならない絵里香は、途方に暮れて歩いていると、そこにお店にいた男が声をかけてきた。 新海(田島優成)というその男は、稼ぎたいなら時給4000円のところがあると言う。 いまの店の5倍の時給だが、それはキャバクラで働くことだった。
拒絶する絵里香だったが、新海は必要な額がたまる期間だけやればいいのではと言って名刺を渡してくるのだった。 顔の傷が治ったら電話をすればいいと言い残して去っていく。
絵里香は、その期間だけと思い、キャバレー「ダリア」で働くことを決める。 すぐに席に着いた時、そこにパーマ頭のベートーベンそっくりの男(水橋研二)がいた。 彼は30過ぎでもまったくモテない男で、後輩からも馬鹿にされていた。 しかしとっさに絵里香は、彼の手を握り、顧客にしてしまうのだった。
そして彼女は「瞳」と言う源氏名を名乗り、目標額をためることができる。新海に礼を言い、ありがとうと言って去ろうとした時、彼に続けてみないかと誘われる。 答えはしなかったが、彼女はその金で中絶をする。
そして彼女はその時決心をする、人を信じることを拒絶、過去と決別した彼女は、欲望渦巻く夜の世界で、No.1キャバクラ嬢として君臨していくことを…

これは原作者自身の自伝のようですね。 元カリスマキャバクラ嬢立花胡桃の同名タイトルの映画化です。 確かいろんな番組でコメンテーターなどもしていて、今もMXに出ているようですね。
監督は大富いずみ、初監督作品のようです。 また主演の水崎綾女は「少年メリケンサックhttp://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13931345.html にもちらっと出ているようですが、主演は2作目みたいです。
物語は、高校時代に裏切られた絵里香が、このお水の世界で伸し上がっていくお話ですね。 最初に行ったお店の店長・新海は、彼女の心の隙間に優しく入ってきます。 しかし彼女は根本的に男を信じられなくなっており、復讐?のような気持ちでただただ高みを目指していきます。
そしてこの店に見切りをつけ、歌舞伎町のキャバクラに出ていくんですね。そしてさすがにここでは初めは上手く生きませんし、周りからも、疎まれるんですが、太い客をかっさらいながら、どんどんここでも頂点を目指していくんですが。
ただがむしゃらに上を目指すという事は、多くの犠牲を払う事で、初めに彼女に着いたベートーベンが何とも哀れでしたね。 彼女が行きついた先はちょっと虚しさが漂っていた、そんな作品でした。

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新海に渡された名刺が彼女の運命を変える

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ベートーベンが初めての顧客

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そして彼女はこの世界で

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伸し上がることを決意し

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太い客を奪っていく

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