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超高速!参勤交代

2014年作品、本木克英監督、佐々木蔵之介主演。
 
元文元年春、磐城国湯長谷藩、藩主・内藤政醇佐々木蔵之介)はやっと終わった江戸での暮らしから帰国した。 
やはり自国が一番、これから1年間は、自藩でゆっくりできる。 政醇は藩の農民からも慕われている。 おいしい大根ができたと言われればその場で味見をするほどだった。 しかし、家老の相馬兼嗣(西村雅彦)は、今回の参勤交代で、もう藩の財政は底を突き、もう今以上の倹約をするか、年貢をあげるしかないと政醇に迫るのだが、彼は年貢をあげればたみが苦しむと言いそれは認めなかった。
そこに、江戸家老の瀬川(近藤公園)が早馬を飛ばし駆け込んできた。 そしてお上から5日以内に参勤交代をするよう命じられる書状を持っていたのだった。 
たった今帰って来たばかりなのに、どうしてまた江戸に行かねばならないのか? そしてたった5日間で。 
江戸では、老中の松平信祝陣内孝則)がある疑いを湯長谷藩に持っていたのだった。 金山を掘り当てたのだが、それを財政報告していないということだった。 そしてその金山を信祝が狙っているのだった。
時間もない、お金もない、このままだと藩は取り潰しになってしまう。 しかし、政醇の判断は、5日以内に江戸に行き、潔白を訴えるという物だった。 しかし、その手段は家老の相馬に丸投げだった。 藩随一の切れ者相馬は悩んだ末、ある方法を思いついた。それは・・・

本木監督作品は、昨年末の「すべては君に逢えたから」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/10668622.html を見ましたが、今回はうって変わって笑いの要素たっぷりの時代劇でした。
いま乗っている佐々木蔵之介を主役に据え、藩の側近たちに西村雅彦、寺脇康文上地雄輔、知念侑李、柄本時生、六角精児、そして深田恭子伊原剛志市川猿之助[4代目]、石橋蓮司陣内孝則甲本雅裕が脇を固めています。 
皆味のある俳優ばかりなのですが、それがうまく溶け合っている作りになっていました。 
上映初日というのもありますが、混んでたんですよ。 舞台は福島県いわき市浜通りの独特の方言が心地いいんですよね。 仕事柄、ここにたまに行くんですが、いわきの人のイントネーションは何かホワット温かく感じます。
どうやってあの距離を5日で移動するのか? さすがにあの時代の人が剣客でも、普通に移動しても不可能ですし、また大名行列は金がかかりすぎる。 
さてそこで一考、その道案内役に雲隠段蔵という忍びが加わります。伊原剛志がいい味を出していました。 
松竹作品は何かこういう色が出ていて見ていて落ち着きますね。 これも心地いい作品でした。
 
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やっとわが藩に帰ってきた政醇、家老の相馬と
 
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しかし!さらなる江戸途上の命が下った
 
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そこに現れた忍び・雲隠段蔵
 
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途中の宿で、折檻をされ縛られていた女郎・お咲
 
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そして彼女を指名し、彼女を自由にしてあげた政醇
 
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しかし過酷な江戸への道だった
 
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