引っ越してきた明日香(前田敦子)、自分の部屋の片づけをしているが、自分の荷物でない段ボールが。 台所を片付けている母の二宮佐智子(西田尚美)に言うと、こちらに持ってきてと言われる。 団地の隣に挨拶に行くのは明日香だった。
篠崎という名前がある。 ベルを鳴らしても返事が無い、少しドアが開いたが締められてしまった。 ドアに挨拶のお菓子をかけて戻ってきた明日香だった。
弟に自分の部屋を羨ましがられる明日香。 次の日は介護の専門学校に行く前ちょっと正装をする明日香に、弟が別人のようだと言う。 しかし弟は6歳なのに変なことを言う 「僕と大して変わらないのに」。
学校に行きとクラスの仲間と一人暮らしかどうかという話になった。 家族と一緒にクロユリ団地に引っ越してきたと言うと、その中の一人の表情が変わった。
「あそこって出るんじゃない?」不 安に駆られる明日香だった。 帰り道公園の砂場で遊んでいる男の子を見つけた。 近寄っていくと逃げるように行ってしまった。
一つ困ったことがあった。 毎朝決まって5時半に隣の部屋の目覚まし時計が鳴り、止まらないのだ。 文句を言おうかと家族に話すと、引っ越してきたばかりだからと言って止められる。 しかしその日帰ってくると、明日香は意を決して隣をノックした。返事はない、がドアはあいていた。 ちょっと迷ったが、「お邪魔します」 と言って中へ入ると、電気が来ていなかった。
持っていった引越しの挨拶のお菓子は食べられていた。 暗い中携帯の電源で照らしていくと、奥に人がいた。 壁に手をついて動こうとしない、声をかけてみるとそれは男の老人で、もう息をしていなかった。 警察が来て、死後3日と言われる、自分がもっと早く気がついていれば、後悔する明日香だったが・・・
一応この後に出てくる成宮君と前田敦子のダブル主演ということになっています。 中田監督はやっぱりこういうホラーが本領発揮できますね。
2010年の 「インシテミル 7日間のデス・ゲーム」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/5076097.htmlはもう一つ感がありましたか、これは心霊作品独特の無常観、そして一回憑りつかれたら逃さない恐怖がよく出ていました。
古典的な怪談の手法も入っており、日本人の心を追い詰めて行く作りになっています。 最近のジャパニーズホラーはCGをふんだんに使い、半分モンスター化するパターンが多いですが、布石、違和感、出会い、恐怖の始まり、真相、戦い、そして最後の畳み掛けとしっかりとした作品であり、観ていて面白かったですね。
主役のふたりの人気もありますが、物語としても確かな作品に出来上がっていました。 逆に言うとオーソドックスで展開がわかるという面もありましたけど。
深夜でテレビバージョンも毎週やっていますが、テレビで語られていないところも映画で触れており、両方見るとまた面白い面も見えました。 やっぱり中田ホラー健在ですね。
この団地に引っ越してきた明日香
母の佐智子
父の勲
隣の老人はこと切れていた
夜ひとりで遊んでいる少年