売れない漫才師のユウキ(福徳秀介)はオーディションに出ているがほとんどウケていない。 こんなことではダメだ。
アパートに帰ると母からの荷物が来ていた。 家賃も滞納している。 電話がかかってきたが、バイト先からだった。
無断欠勤を身内が死んでいることに毎度していたが、今回限りはもうやけになっていた。 あっさりとバイトもクビになってしまう。
先輩で元相方の剛志(桜木涼介)はユウキに新しいバイトを紹介する。 それはヒーローショーのバイトだった。 子供たちの前での 「電流戦士ギガチェンジャーショー」だ。 面接ではお笑いということで受けを狙うが、とりあえず来てもいいと言われる。移動のバスに乗り込み途中で美由紀(石井あみ)とギガレッドを演じる俳優志望のノボル(永田彬)が降りていった。
美由紀は一応剛司の恋人だったが、ノボルは寝取ってしまった。 バレて気まずい二人は次のショーのとき大喧嘩になってしまう。 そしておさまらない剛司はサーフショップの鬼丸(阿部亮平)を訪ね、ノボルたちを締めてほしいと頼む。
鬼丸は金を強請ろうと、弟を引き連れ大学に乗りこんでノボルとツトム(米原幸佑)を痛めつける。 ノボルとツトムは金を借りるためにツトムの兄・拓也(林剛史)のところに行く。 渋谷で出会い系サイトを運営している拓也は、剛志たちを返り討ちにしてやろうと、自衛隊時代の友人・勇気(後藤淳平)に相談を持ち掛ける。 そして千葉の勝浦に鬼丸たちをおびき寄せるのだった・・・
遠慮のない暴力描写は井筒監督の真骨頂ですね。
物語は若い二つの勢力? の争いに翻弄されるユウキが上手く間を泳ぎながらなぜかあまり傷を受けないで、生き残っていくというものですが、金、女、夢を葛藤しながら追い求め破滅したり、殺されそうになったりという不安定な若者を描いています。
感動するというものではなく、リアルに若い感情を描く、井筒監督らしい体当たりの作品でした。
ユウキと勇気
元自衛隊の勇気は喧嘩には強い
勇気を呼んだ拓也
あさみと勇気
そして大きな喧嘩に