2017年作品、村田和也総監督、三浦祥朗 寺島拓篤 M・A・O 斉藤壮馬声の出演。
第12話 ユキカ(⊿Γ≡)
真道(三浦祥朗)と対峙したザシュニナ(寺島拓篤)は、真道と自分の複製にはない特異点を見出したと語り、真道を異方に誘う。 真道が断ると、ザシュニナは動揺し、真道を殺そうとする。 真道のベストは効果がなく、ザシュニナは真道の命を奪い、体を異方に送ろうとする。
そこへ年老いた花森(斉藤壮馬)の車があらわれセーラー服の少女が降りる。 彼女は真道と徭の娘で、ナノミスハインで相対時間をずらした空間で16年間花森に育てられた「ユキカ」(芹澤優)だった。
ザシュニナより高次元の存在であるユキカはザシュニナの攻撃をはねかえし進歩の意味を語る。 ザシュニナはしおりを見て自分が真道と同じ「途中」だと知る。 ユキカはザシュニナを倒し粒子が上方へと舞う。 巨大化したカドは少しずつ消えていった。1か月後、犬束総理(中博史)の記者会見で、カドの消失に伴い、ワム、サンサ、ナノミスハインの効果が消えたことが発表される。
犬束は「異方が存在する」という事実を知った、それなら今度は人類が自らの力でヤハクィザシュニナに会いに行こうと呼びかける。
劇的なラストでしたね。
今作は、今世界的な転換点を迎えているエネルギー問題に楔を打ち込んでいますね。 本当に“ワム“があったら、もしかしたら世界の貧困は一旦は無くなるかもしれません。 しかしそれが与えられたものだったら、与えた存在は見返りを必ず求めてくる。それは高次元の異方という存在もまた同じだったという、強烈なしっぺ返しを描いています。
しかし、初めから考え方が違うという、それだけにとどまるのではなく、何もかも満たされた存在というのは、かえって可哀想な存在でしかないという逆説的にも感じ取れますね。
「進歩」「途中」いかにも人間はまだまだその過程にあるというそんな戒めのような作品、なかなか面白かったですね。
12.5話の総集編は、シリーズで描いていない部分が存在するんでしょうか?