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凶気の桜

2002年作品、薗田賢次監督、窪塚洋介 高橋マリ子 RIKIYA 須藤元気出演。

山口進窪塚洋介)・市川勝也 (RIKIYA)・小菅信也(須藤元気)は平成維新を行うため、ネオ・トージョーという名の組織を作って日夜活動していた。 山口達は不満を抱いた連中を片っ端から襲っていった。
ネオ・トージョーの3人は、ヤクザの青修連合若頭の兵頭秀次(本田博太郎)から呼び出しを受ける。 山口はヤクザと繋がりを持ちたくはなかったので嫌がった。 だが、会長の青田修三(原田芳雄)は来れば車をプレゼントすると言っており、物に釣られて市川は行きたがっていた。 何より考えなしの小菅に、1人で行かせることに不安を抱いていた。 山口は仕方なく事務所を訪れた。
山口達が青田会長の部屋に行くと、1人の男(江口洋介)が煙草を吸っていた。 その男は三郎と言い 「消し屋」 と呼ばれる殺し屋だった。 「消し屋」 は人を殺すことだけではなく、殺した人間の生きてきた足跡や、突然消えた痕跡も全て消すことが仕事だった。
三郎は揃いの戦闘服を着て暴れ回る山口達のことを馬鹿にしていた。 腹が立った山口は言い返し一触即発となるが、三郎に倒されてしまう。 山口は素直に負けを認めた。 青田会長は山口に、イデオロギーを磨いておけと言葉を投げかけた。
山口達は青田会長から貰った車を自分達で塗装し、夜のパトロールに乗り出した。しかし、人が混雑していたため、中々前に進まなかった。 3人は車内で、三郎の凄さについて話し合った。 喧嘩に強い山口が一瞬で後ろを取られ、市川と小菅が動かないように睨みを利かせていたのだ。
山口は突然男達に囲まれ、殴られる。 隙を突いて逃げ出すが、男達も後を追ってきた。 山口は公園に座っていた女子高生:遠山景子(高橋マリ子)の傍にクロスが置いてあるのに気づき、遠山に声を掛けてクロスを借りると男達を倒した。
山口がクロスを持ったまま公園を出て行ってしまったため、遠山は慌てて後を追いかけた。 遠山はクロスを返してもらうが、なぜか山口のことが気になり、去って行く山口を呼び止めた。 山口は仕方なく遠山を車で送って行くことにした。
山口は煙草のラッキーストライクの箱を見ながら、夕日の中、青田会長としゃべった日のことを思い出した。 山口と青田会長は、アメリカの考えに汚染されている現代の日本を憂いていた。 山口がアイスクリームを食べているのを見て、青田会長はアメリカに汚染されていると指摘した。 だが、山口はアメリカから来た食品は、美味しくて好きだと言い返した。
青田会長はそんな素直な山口の言葉を、思わず笑うのだった・・・

現代の右翼思想を持った3人の若者のお話ですね。
監督は薗田賢次、確か観月ありさ主演の作品の監督をしていましたね。 それも未見です。
主演は窪塚洋介、「沈黙 -サイレンス-」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14698831.html では好演でしたね。 キチジローという重要な役どころをこなしていました。
そしてヒロインは高橋マリ子、彼女は初めて見ますね。 ちょっと良い雰囲気を持った女優さんでしたが、今は見かけません。
RIKIYAは今は川口力哉と改名しているようですが、映画ではあまり見かけません。
須藤元気は、当時はマルチの活躍中だったときでしょうか。 挌闘家としても絶頂期だったと思います。

物語は3人で、平成維新と称して右翼活動をしている3人のお話ですね。 そこそこ強く破天荒な3人ですが、そこに何かと利用しようと、ヤクザが近づいてきます。 あわよくば舎弟にして、いろんな仕事をやらせる気もあるようです。しかし、山口はそれが気に入らないんですが、三郎の存在が大きくて、しぶしぶ付き合っていきます。
当時も今も世相的には変わって嫌な感じがしますが、右よりの思想が、頭を擡げてきた頃かもしれませんね。 しかしちょっと映画としてのつくりは荒いのと、3人が脇に押されてしまっています。

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ネオ・トージョーを結成した3人

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しかし組織に呼ばれ

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三郎に屈する

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そして襲われた時に

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彼女と出会う

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