地元の馴染みの食堂で、「たくさんデートしたけど、やっぱり駄目だと思う。」 と佐藤清高（野村周平）が松田千恵子（岸井ゆきの）を振っている。 松田さんは 「そっか。」 と泣き出すが、気まずい雰囲気になるかと思いきや、普通に話題を変え食事を取り出す二人。 清高は 「免許取りたいなー。」 と誰にでもなく言う。 でも松田さんは、きっと清高君は取れないと思うとちょっと怒り気味で言う。
その帰りの夜道。 フラフラと自転車を運転する清高を一台の車が思いっきり轢いて行く。 倒れ込みピクリとも動かない清高。 車から降りてきたヤクザの一人は、なんと清高の同級生の轟木信夫（賀来賢人）だった。 兄貴分の本田（音尾琢磨）の指示で清高の乗っていた自転車を橋から捨て、清高を車のトランクに乗せ、再び車を走らせる轟木たち。 轟木は、親分である中島社長（光石研）に 「やっぱりちゃんと教習所通わなきゃ駄目だな。」 と言われてしまうのだった。
その足で山の中にある 「森山中教習所」 に行き、免許取得の教習を受ける手続きをする轟木たちだったが、外で待機していた本田の傍で車のトランクからバンバン叩く音がする。 本田が恐る恐るトランクを開けると中から清高が飛び出してきた。
清高は少し前に松田さんからのメールで意識を取り戻し、外に向かってトランクの中からバンバン叩いていたのだった。 目を覚ますとそこは自分が行きたかった教習所で驚く清高。 しかも中には高校の同級生の轟木がいた。
社長は清高を轢いてしまった事を黙っている代わりに、清高の教習所代を全額負担する事を約束するのだった。 晴れて、次の日から二人とも教習生となったのだった。
清高たちと一緒の生徒は、仕事の怒りを運転にぶつけるおじさんや教習所内でボクシングごっこをして怒られる外人たち、ギャルなど変わった面々だった。 サキは教習所のスタンプカードを清高と轟木に渡すが、それはラジオ体操のスタンプカードを転用したもので、、轟木はそれを捨ててしまう。
カードを拾い渡す清高に轟木は 「森山中教習所は非公式の教習所であること。 練習は出来るが免許は取れないこと。」 を教えてくれる。 すると清高は 「試験に受かればいいんだろ？」 とあくまでポジティブに考え、轟木は清高の明るい姿勢に少しずつ感化されていくのだった。
こうして二人の教習は始まるのだったが…
自動車教習所は、こういう非公認の教習所があるんですよね。 基本乗り放題をうたい文句にしています。
監督は豊島圭介、この後の作品が 「ヒーローマニア -生活-」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14134423.html となります。 「怪談新耳袋」シリーズや、アイドルのドラマも撮っていますね。
主演は野村周平、「ちはやふる」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/MYBLOG/yblog.html?fid=0&m=lc&sk=0&sv=%A4%C1%A4%CF%A4%E4%A4%D5%A4%EB 「サクラダリセット」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/MYBLOG/yblog.html?m=lc&sv=%A5%B5%A5%AF%A5%E9%A5%C0%A5%EA%A5%BB%A5%C3%A5%C8&sk=0 が近年の代表作です。
轟木役で賀来賢人、「ちはやふる -結び-」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15433822.html 「斉木楠雄のΨ難」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15208932.html に出演しています。
そして麻生久美子、「俳優 亀岡拓次」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15253487.html で若女将でしたね、憧れますね(＾＾)
物語は、車に轢かれたことにより、無料で自動車教習を受けることができるようになった清高と、同級生だった轟木の車の免許を取るまでのお話です。
しかし、思いっきりつ撥ねられたのに、ほぼ無傷の清高、どんな体をしているのか？この清高君は、あまり細かいことを気にしないというか、人のことなどどうでもいい性格なんですね。 思いっきり自己本位、でもそれには実はわけがあるんですね。
彼の家庭は、父親が失業中で、家に籠ってゲームをしている。 ハローワークに行ってもそんな人間が決まるわけでもなく、母親に当たり散らす、どうしようもない父親なんですね。
彼はそんな父親を “あの人” と呼んで父親と思っていません。 だから自分で早く生きて行こうという気が強いのかもしれませんが、だからと言って具体的な夢があるわけでもない、ただ免許を取ったら、ちょっと小さいやりたいことがあることが後でわかってきます。
そして面白いのは、この松田さんですね。 彼女とは定期的に会いますし、大概清高に振り回されて、呆れたり、泣いたりするんですが、なんだかんだと会っている二人、同じ食堂で会っているので、周りはまだ二人は付き合っていると思っています。
でもやっぱり麻生久美子ですね。 綺麗で可愛いし、演技もぴか一、彼女のシーンに惹かれます。
そして轟木君のキャラも良いですね。 彼はわかるとおりヤクザになったんです。 高校を辞めそちらの道に、だから切れた時は半端じゃなく怖い、
恐さとのどかさが同居する作品でした。
簡単に松田さんをふってしまうが
山の中の教習所に
美人の教官のサキ
ヤクザの親分は彼に免許を取らせるのだった
そして教習をともに受けていくが
