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闇金ウシジマくん ザ・ファイナル

2016年作品、山口雅俊監督、山田孝之主演。

トゴ(=10日で5割)という違法な高金利で金を貸し、返せない客をシビアに追い詰めるアウトローの金融屋・カウカウファイナンスの丑嶋馨(山田孝之)。 その前に、かつての同級生・竹本(永山絢斗)が、カネを借りに現れた。 「カオルちゃん、あのウサギは元気?」 その時彼は中学生のころを思い出していた。
父と共に元の学校に転校してきた馨(狩野見恭兵)は、すぐに柄崎(江口祐貴)をリーダーとしたクラスの男子から制裁を受ける。 しばし入院をした馨だったが、動けるようになると、ひとりずつ復讐を開始する。 そして柄崎も1対1でやっつけた後、また集団でボコられそうになった時、柄崎が思わぬことを言い出す。
それは鰐戸三兄弟のところに仲間が捕まり、10万円を持って行かないと大変なことになるという事だった。 学校全体をしきっている鰐戸には誰も手出しができないので、そこに行って事情を説明してほしいと頼んでくる柄崎だった。
その時、命の危険を感じ、飼っていた母の形見のうさぎを預けたのが、彼のリンチにただ一人参加しなかった竹本(朝陽)だった。
彼はどうしてカウカウファイナンスに金を借りに来たのか? それは因縁の相手、最凶最悪のライバル、鰐戸一(安藤政信)、鰐戸二郎(YOUNG DAIS)、鰐戸三蔵(間宮祥太朗)の鰐戸三兄弟の経営している悪徳派遣会社に行きついてしまったからだった。 この世の地獄のようなタコ部屋。
しかしこの三兄弟には更なる因縁があった。 女闇金・犀原茜(高橋メアリージュン)だった。
丑嶋は、盟友の情報屋・戌亥(綾野剛)や右腕となるカウカウの社員・柄崎(やべきょうすけ)と高田(崎本大海)、心優しい受付嬢・モネ(最上もが)たちと、少年時代の因縁の戦いに巻き込まれていくのだった…

ファイナルという事から、壮絶な戦いのアクション作品となるのかと思いましたが、しっかりと闇金を中心とした、今の暗部を描いた作品になっていました。 人生の最深部に落ちた人間を言葉巧みに誘い込み、一回入ったら出ることは不可能となるような壮絶な強制労働の場所が描かれていますね。
こういう環境を描いた作品では、「予告犯」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13152031.html でも似たような環境が描かれていましたね。 しかし今作ではもっと悪質というか、窃盗事件のような犯罪さえもさせるという極悪な環境でした。
しかしだからと言って金持ちになっているわけではないんですね。 三兄弟が飲みに行くのは、場末のキャバクラ、もう一つのお話で描かれている、悪徳弁護士事務所の都陰良介(八嶋智人)と、美容界のカリスマの今井真理子(真飛聖)の方がよっぽど高級店で豪遊していました。
今作は、一見鰐戸三兄弟との因縁対決の様相ですが、実はそうではなく、竹本と丑嶋との人生の勝負の作品でした。 ラストシーンは、今まで迷う事のなかった不動の丑嶋が唯一逡巡するところが描かれています。
これが実写版のラストになるのかな? 主演の山田孝之はこれで終わりと宣言しているんで、少なくとも映画は無いのかも。
ヒットシリーズなんで、もったいない気がしますし、またどこかで見たい作品ですね。じっくりとドラマ版を見て行きましょうか?

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ただあくどい取立てをする同業者に制裁を加える丑嶋

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情報屋の戌亥と

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同級生だった竹本が現れる

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彼はここに閉じ込められていた

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さらに都陰から攻撃

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さらに犀原茜も参戦

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