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大魔神怒る

1966年作品、三隅研次監督、本郷功次郎藤村志保出演。

戦国時代のころ。 八雲の湖と呼ばれる美しい火口湖の岸に名越という一族と、その本家筋にあたる “千草” の一族が平和な日々を送っていた。 湖の真中にある神ノ島には、一族の守護神、武神像がまつられていた。
ある日のこと、千草城の若き城主千草十郎(本郷功次郎)は、許嫁である名越の娘早百合(藤村志保)と共に祖先の法要をいとなんでいた。 そして、領内の平和を祈ろうと神ノ島に行った時、武神像の顔が真っ赤になっているのを見た。 それは変事の前兆であった。
やがて悪政をほしいままにしていた隣国の領主御子柴弾正(神田隆)が千草領に攻め入って来た。 十郎は辛くも逃がれたが、弾正は早百合の父兵衛(内田朝雄)を殺し、兄の勝茂(上野山功一)を人質として連れ去った。
さらに弾正は、祟りなどないこと証明しようと、武神像に爆薬を仕掛け吹っ飛ばしてしまう。 武神像の頭部が湖にふっ飛ぶが、湖水は真赤に染まり、凄い雷鳴が起った。
一方、十郎は傷ついていたが、早百合の看護で、身体も回復し、牢を脱出した勝茂と共に、弾正を討たんものとスキをうかがっていた。 村の民の心のよりどころは、十郎たちであったが、弾正の圧政が続いて行く。 それでも小百合は湖に沈んだ武神像に祈りをささげるのだったが…

さて第2作目の大魔神、タイトルは 「大魔神怒る」 でした。 今作の監督は、多くの「座頭市」シリーズを手掛けた三隅研次、さらに 「子連れ狼」 も3作撮っていますし、映画全盛時代を駆け抜けた多くの作品を残した監督さんで したね。
20年間の間にとても多くの映画作品、またテレビも手掛けており、54歳で亡くなっていますから、もっと長く生きられたら、現代劇も作られたのかもしれませんね。
ただ、この 「大魔神怒る」 は、中でも異彩を放っている作品かもしれません。
本郷功次郎藤村志保との共演、若き日の平泉征も出演しています。 そして弾正役は神田隆、「妖怪大戦争」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/8143521.html ではダイモンに一番初めに憑依される磯辺兵庫役を演じています。
昔もちろん3部作全部を見ていますが、子供だったので細部まではしっかり見ていませんし、いろんなシーンもおぼろげなんですね。 爆薬で首がふっ飛ぶシーンや、いよいよ大魔神が現れ、湖が割れるシーンなど、結構見ごたえがあるんですね。
むかしBOXを買おうか迷っていてそれっきりになっていましたが、改めて見るといろいろ気がつかないところが多くてそれは面白いですね。
ラスト、消えた後で湖の底から鳴る鐘の音、なかなかうまいシーンでした。

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磔にされる早百合

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爆薬で吹っ飛ばしたはずの武神像が

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海を割って

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怒る

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怒る!!

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