anttiorbの映画、映像の世界

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神様メール

2015年作品、ジャコ・ヴァン・ドルマル監督、ピリ・グロワーヌ主演。

神様(ブノワ・ポールヴールド)はまずはじめにブリュッセルを作った。 ではそこに何を置こうか? 町にキリン、映画館に鶏、寝室に虎、どれもしっくりこない。
そこで彼は、自分と同じ姿の人間を置いてみた。 アダムという男で、そしてもう一人イヴを置いてみたら、どんどん子供が増えて行った。 そして子供たちは争い始めた。
妻(ヨランド・モロー)はあまり口を効かないし、息子JC(ダヴィッド・ミュルジア)は今はもういない。 しかし神はパソコンの前に座り込み、人間を不幸にするための規則をどんどん作っていった。 そんな横暴な父に、娘エア(ピリ・グロワーヌ)は、我慢が出来なくなっていたが、それを言うと父はエアを厳しく折檻するのだった。
今は置物になってしまった兄・JCに語りかけると、彼は動き出し、自分の使徒12人に、エアが6人の使徒を作り合計18人になれば、世界を変えることができると言う。
そこである日、人間に運命に縛られることなく生きてほしいと思ったエアは、いよいよ行動に出る。 父が眠っている間に、神様のパソコンから人々に余命を知らせるメールを送る。 そしてこの部屋からの脱出方法を兄から聞いたエアは、大パニックに陥った世界を救う旅に出るのだった・・・

ファンタジー・コメディでしょうか、全知全能の神のお話ですが、こういう解釈ができるのかという笑えるお話の、変わった作品でした。
監督はジャコ・ヴァン・ドルマル、ベルギー出身で、4作目のようですね。 一定間隔で作品を発表しているようなので、過去作も機会があれば見たいもんです。
主演の少女はピリ・グロワーヌ、「サンドラの週末」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13119965.html にも出ていたようですが、娘役でしょうか? はっきり覚えてはいません。
そして父であり、創造主である神役でブノワ・ポールヴールド、彼が最高ですね。 不届きな言い方をすれば、もしかしたらこういう創造主がいてもおかしくないのかもなんて思っちゃいますが、パソコンが無いとほぼ何もできないところが良いですね(^^)
物語は、ランダムな感じで選んだ6人を、下界?に降りてエアが初めて話した男・ヴィクトールと一緒に尋ねる作品、そして使徒たちの言葉を彼に筆記させ、なんと “新・新約聖書” を書いてしまうというシュールなお話です。
そして大物も出ています。 カトリーヌ・ドヌーヴが、 なんとも凄い役柄で登場、先日観た若き日の彼女 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14202057.html とはまた違ったある種妖艶な役ですね。 でも、よくオファーを受けたもんだと感心してしまいました。
何とも可愛いピリ・グロワーヌ、美人女優になっていくんでしょうね。

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横暴な神と無口な女神の両親

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エアは兄に相談

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そして神のパソコンを操作

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下界では大混乱に

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そして6人の使途を見つける旅に

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