anttiorbの映画、映像の世界

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ちょんまげぷりん

2010年作品、中村義洋監督、錦戸亮主演。

遊佐ひろ子(ともさかりえ)は、子育てと仕事の両立に悩むシングルマザー。 今日は遠足の日で、遅刻をすると大変。 やんちゃ盛りの1人息子、友也(鈴木福)はマイペースで必死に幼稚園に向かうのだが、その時何やら和装の男が佇んでいた。
会社でもわがままなクライアントに挟まれ、生活費も値上がり。 四苦八苦の毎日を送っていた。 定時で上がるときにも皮肉を言われるが、それはお迎えがあるので仕方がない。 彼女だって残業をして働きたいのだが、子供がいるとそうもいかない。
その日友也を迎えに行きマンションに帰って来ると、朝見かけた着物にちょんまげ姿の男にまた出会う。 いきなり刀を抜いてくるが、その男はここがどこか、いったい何が起こっているのかがさっぱりわからない。 とりあえず部屋に連れて行き、ご飯を食べさし、話を聞くと、その男の名は木島安兵衛(錦戸亮)。 180年前の江戸時代からやってきた本物の侍だった。
半信半疑で、交番に行く道順を教えて彼は出ていった。
しかし次の日、友也が車に轢かれそうになったとき、彼が間一髪車を止め助けてくれた。 交番に行くはずだったが、なんとか戻る手立てを見つけようと、一晩中あてもなく歩き、誰にも声をかけることができなかったと言うのだった。
なぜ、現代の東京にやってきたのか安兵衛自身も訳が分からず、江戸から東京、街の激変ぶりにただ呆然とするばかり。 帰る方法は見つからず、行く当てもない安兵衛は、成り行きで遊佐家に居候することに。 不思議な同居が始まるのだった…

ちょっと引いちゃうような題名のこの作品、原作の「ふしぎの国の安兵衛」が改題されたそうです。 でも公開時に、多少内容を知らないと、なかなか足が向かなかったのでは? と思ってしまいますが、内容はなかなかどうして面白いタイムスリップものでした。
監督は「ゴールデン・スランバー」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/3339295.html 「絶対恐怖 Booth ブース」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/3663805.html 「白ゆき姫殺人事件」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11339416.html「予告犯」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13152031.html そしてもうすぐ公開の「残穢 -住んではいけない部屋-」の中村義洋、私は初期ホラーから彼の作品は相性が良いようです。
主演は、関ジャニ∞錦戸亮君、彼の作品も私は好きな作品が多く、ただ今作は5年前なんで、どうかなあという感じで観てみました。
物語はいきなりタイムスリップしてきたお侍の起こす珍道中、そこに居合わせたのがともさかりえ扮する遊佐ひろ子と、福くん扮する息子の友也でした。
子供は訳も分からず、5歳の幼稚園児なんで、すんなり溶け込むんですが、大人はいきなり来たお武家さんはびっくりする以前にめんどくさいでしょうね。 そういう描き方をしているところはリアルでした。
しかし人間なにか特徴がいつの時代でもあるもの、彼はお菓子作りにたぐいまれな才能を発揮していくんですね。 友也と二人で安兵衛がコンテストに出るシーンは、ちょっと感激しちゃいました。
しかしまたタイムスリップものは、帰るのか帰らないのか? 時の流れの法則に抗えるのかがポイントですね。
今作ではそれと、オチがまた何ともでしたが、それはそれで各々しっかり生きていくという感じに仕上がっていました。
新作も楽しみ。

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遊佐ひろ子と友也は二人暮らし

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ある日いきなり刀を突きつけられる友也

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江戸時代から来た安兵衛

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そして家事をすることに

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お菓子作りに才能がありコンテストに

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