1998年作品、ジョン・カサー監督、ハルク・ホーガン主演。
大男が少女を抱えて必死に走っている。 敵と応戦しながら、何とか逃亡を図っているようだが、銃撃を足に受け転倒して、その際に少女が腕から離れてしまった。 少女は崖から下に落ちてしまい、男は敵につかまってしまう。
“ハード・ボール”こと、ベン・カッター(ハルク・ホーガン)は傭兵のトップキャリアを誇っている。 彼はトップ(ヴラスタ・ヴラナ)という、傭兵派遣会社に属しているが、そこに若い男を紹介された。
彼は自分を“コブラ”(カール・マロッテ)と名乗るが、ベンはその名前を聞くと不機嫌になった。それは死んだ相棒の通称だった。
彼はコブラの息子で、トップは彼と組んでほしいとベンに言うのだった。 それならテストをして合格したらと条件を出すベンだった。 一定のサバイバルコースを二人でサーキットをして、ベンに勝てば相棒にするという事だったが、コブラはなんとベンより速くゴールをした。 ちょっと嫌な顔をするベンだが、相棒になることを認めるベンだった。
今回の仕事はセルビアのゲリラだった。 大量の武器、弾薬を抑えているので、これを奪い国連軍に引き渡すという仕事だった。 たった二人のコンビだが、初めてとは思えない息の合った連携を見せ、これを全滅させ武器を奪うことに成功する。
そこに現れた武装集団、しかし国連軍にはどうしても見えない輩に、ベンはこの仕事に嘘があることを見抜いた。 そして嘘のある仕事は受けないと言い、迎えのヘリを奪い、確保した武器弾薬をすべて 吹っ飛ばしてしまう。
ベンは今までの傭兵生活から、同棲していた恋人のローリー(リーン・アダムス)からは愛想を尽かされ、離れ離れになった娘とは連絡を取らないでした。 娘のメアリーケイト(シンディー・プレストン)は下世話な店のダンサーとして、あまりいい暮らしをしていなかったが、生きていくためには仕方がないことだった。
そして今回の仕事で愛想を尽かしたベンは、傭兵から足を洗い、ローリーに結婚を申し込み、娘を探しに出かけていくのだった。
しかし彼が破壊した武器、弾薬を当てにしていた男がいたのだった。それを手に入れ大儲けしようとしていた武器商人のディランは、決してベンたちを許さず、トップから二人に居所を聞き出し、命を狙うのだった…
ハルク・ホーガン主演のアクション作品ですが、何か風貌が違うんですね。そう、かつらをかぶっているんですね。 プロレスラー“ハルク・ホーガン”を見慣れているファンにとっては、ヅラを付けた彼の姿にまず幻滅ですね。
若いころから頭は薄かったですが、それでも風貌が全く違い、何かとってつけたような顔になっていたのがまず興ざめですね。
ただアクション映画としては、ちゃんと悪役が憎たらしくなっているので、シュワちゃんの初期の作品を見ているようで、まあ何とか見れる作りにはなっています。
監督はジョン・カサー、私は馴染みがないのですが「24」シリーズで名を馳せた、どちらかと言うとテレビ業界の人間のようですね。
アクション作品としては日本未公開ですが、そんなに悪くない勧善懲悪ものでした。
傭兵派遣会社のトップと戯れるベン
彼の腕は一級品
ローリーとメアリーケイト