2015年作品、ニール・ブロムカンプ監督、シャールト・コプリー主演。
ロボット開発のテトラ・バール社の社長・ミシェル・ブラッドリー(シガニー・ウィーバー)は、警察からの要請で、デオン・ウィルソン(デーヴ・パテール)の開発した人間型ロボットを導入する。 そしてそれは確実に成果を上げ、さらに100体の注文を受注することに成功する。
しかし、元兵士のロボット技師のヴィンセント・ムーア(ヒュー・ジャックマン)は、自ら開発した人間操縦型のザ・ムースを何とか採用に持っていこうと、警察幹部に、プレゼンをし、ミシェルに同席をしてもらう。
しかし彼のロボットはあまりにも巨大で、むしろ兵器であり、あくまでも犯人逮捕を主とした警察には不向きであった。
ニンジャ(ワトキン・チューダー・ジョー ンズ)、ヨランディ(ヨランディ・ヴィッサー)、ヤンキー(ホセ・パブロ・カンティージョ)の暴力団グループは、ギャングのボスのヒッポ(ブランドン・オーレット)のところに麻薬を運ぶ途中、ロボット警察に追いかけられ、大事な麻薬をダメにしてしまう。 1週間という期限を着けられ、金で代償しろと言われる。 守れなければ殺される、焦った3人はアジトまで逃げるが、なんとか金を作らなくてはならない。
そして思いついた手口は、ロボットに現金強奪を手伝わせることだった。 そのためロボット開発の人間からスイッチを奪うことを計画する。
一方デオンは、人工知能の開発にこだわっていた。 そして何度もトライする中、とうとう人工知能を開発に成功した。 すぐさまミシェルのところに実用化の提言をするのだが、彼女は現状で満足をしていると言い採用しない。
そこで、警察行動をして故障して、廃棄処分となるはずだった22号機を持ち出し密かに実験をする考えを思いつく。 しかしその途中ニンジャ達に襲われ、彼は拉致されてしまう。
彼らのアジトで、AI搭載のロボットを組み立てることになったデオン、そしてAI搭載のロボットは完成した。 人間の赤ん坊が生まれたことと同じように、始めは怯え話すことができない。 しかしヨランディは母性に目覚め、彼をチャッピー(シャールト・コプリー)と名付け、一からいろいろ教えようとするが、手間のかかるチャッピーに嫌悪感を示すニンジャだった。しかしチャッピーは驚くべき速さで成長していくのだった…
今回は、二人の大物、シガニー・ウィーバーとヒュー・ジャックマンを迎えての新作、特にヒューをこういう役で起用するのは近年ないことですね。 本人もこういう役はやりがいがあるんではないでしょうか?
またチャッピーの生みの親のデオン役のデーヴ・パテールは、「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」 に出演ということですが、私は未見なので、ほぼ初めてでしたね。
人間の心を持ったロボットの作品は、悲しいラストが多いので、これもそうなってしまうのではという予測をしてみていましたが、これは監督作品にしては、今までにない感じのラストでしたね。 このラストは人間のある種未来の姿を予測しているのかも?と思える感じでしたね。
なかなかの力作でしたが、これは日本公開バージョンという噂があり実際のノーカットバージョンがあるなら見たいですね。
ギャングのアジトで生まれたチャッピー
自分のロボットを採用させるためムーアは
陰謀を企て、ムシェルに迫る
チャッピーは人間を助けるために