2009年作品、ニック・カサヴェテス監督、キャメロン・ディアス主演。
父と母と兄と姉と、そして私。 兄と姉とは違う私。 私は遺伝子操作で生まれた子供。 姉を救うために・・
弁護士のサラ・フィッツジェラルド(キャメロン・ディアス)は、夫・ブライアン(ジェイソン・パトリック)と長男ジェシー(エヴァン・エリンソン)、長女ケイト(ソフィア・ヴァジリーヴァ)との4人暮らしだった。
だが、2歳のケイトが白血病に侵されていることが分かり、家族の生活は一変してしまう。 彼女は長くは生きられないと診断されてから、サラの悲しみはとてつもなく深かった。 しかし医師は思いもかけないことを言った。ケイトの生命を救う、ドナーにぴったりの新たな子供を遺伝子操作で作ることだった。
サラとブライアンはケイトを救うためにアナ(アビゲイル・ブレスリン)を生み育てた。抜群の成功率91%を誇る弁護士キャンベル・アレグザンダー(アレック・ボールドウィン)の事務所に、ある日、意外な客が訪れる。
テレビのコマーシャルを見て彼を知ったというその11歳の少女アナだった。 彼女は、真剣な表情で両親を訴えたいと言う。 私は今まで姉のために様々な治療をさせられた。 そして今回は腎臓を提供させられてしまう。 このままだと自分はまともな生活を送れなくなる。
資料を見てキャンベルは驚いた。 彼女の言うことは本当だった。 キャンベルはこの依頼を受けることにする。 11歳の少女の訴えを聞き、裁判をするのだった。 それも彼女の両親、いや母親のサラを訴えるのだった。 そんなことができるのか? 大きな問題提起の裁判になるのだろうか?…
この作品は、遺伝子操作、臓器提供、がん治療、幼児虐待? いろいろな側面を持った作品ととらえることができますが、最後でそれが反転し、家族の愛、それを当人のケイトがほかの家族に強烈に訴える愛の物語となります。
最後に無責任にケイトを励ます親戚の輩たちに無性に腹が立ちますが、それを満面の笑みで微笑んでいるケイトの顔が痛々しくもあり、美しくもあり、崇高なんですね。
もうそこには白血病で末期の少女ではなく、人生に対し、もう達観した大きな存在の女性の姿があるという風に見えました。
白血病が悪化していく姿は痛々しく、同じような境遇の青年との恋も突然奪われる悲劇もあり、結構凄まじい作品ですが、キャメロン・ディアスはこの作品ではただ一途に周りを無視して突っ走る一人の母親をよく演じていました。
もうヒロイン役よりも母親役が似合うんですね。ちょっと重い作品ですが、感じ入る作品でもありました。
ケイトとアナ
幸せな家族?
しかしアナの取った行動は
純粋なケイト
そして出会った少年
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