1973年作品、ニコラス・ローグ監督、ドナルド・サザーランド主演。
考古学者のジョン(ドナルド・サザーランド)と妻のローラ(ジュリー・クリスティ)は、二人の子供をつれて休日を別荘で過ごしていた。 二人の子供は外で遊んでいたが、娘のクリスティン(S・ウィリアムス)が風船を池に落としてしまった。
彼の仕事は、沈下の一途をたどるヴェニスの教会と歴史的な価値のある像を移転させることだった。 その教会を撮ったスライドに、あやまって酒をこぼしてしまった。
スライドをふいたところ、教会の椅子にすわっていた人物の赤いプラスチックのレインコートから血のようなものが流れ出した。
その時、ジョンは何かを感じて外へ飛び出した。 息子のジョニー(N・スレイター)が叫んでいる。 池の中に娘クリスティンが沈みかけていた。 彼が池に飛び込み、抱きあげた時には、すでにクリスティンは死亡していた。 クリスティンは真っ赤なレインコートを着ていた。
遺体を抱いている夫を見て妻のローらは叫び声をあげるのだった。
数か月後、心はまだ癒えていないが、ジョンはヴェニスに仕事で来た。 ローラも一緒だ。
二人がレストランで食事をしていると、盲目の婦人が自分の方を見ている気がした。目にごみの入った夫人をローラが助けたことで二人の婦人と知り合いになったローラ。 しかし雨が降るとあの日を思い出してしまう二人だった。
そして盲目の方の婦人がおかしなことを言うのだった。 「あなたたちの席に赤いレインコートを着た少女が笑っていた。」 驚くローラ。 二人は店を出ていき、ローラは倒れてしまう。 水上タクシーでホテルまで運ばれるローラ 。いったい何が起こっているのか?…
最初、娘を失うショッキングなシーンで始まるのですが、これが最後まで何かを引きずるように流れていきます。 冒頭で出てくる二人の婦人の役割がなかなかはっきりつかめませんが、ラストに近づくにつれてこの二人の役割が明確になっていきます。そして最後は…
ドナルド・サザーランドってあまり息子とは似てませんね。 この作品では娘を失ったショックを一見乗り越えているように見えるんですが、実は・・という感じです。
未見の方は一度はご覧になってはいかがでしょうか?
娘のローラ
スライドを見ていると突然赤いワインが血の色に
いきなり彼は飛び出しローらのもとへ、しかし
傷心のふたりだが、仕事でヴェニスに
そして久しぶりに