2001年作品、ヤン・シュヴァンクマイエル監督、ヴェロニカ・ジルコヴァ ヤン・ハルトゥル ヤロスラヴァ・クレチュメロヴァ パヴェル・ノーヴィ クリスティーナ・アダムコヴァ ダグマル・ストリブルナ出演。
不妊に悩むホラーク夫妻(ヤン・ハルトゥル、ヴェロニカ・ジルコヴァ)は、アパートの隣人シュタードレル氏(パヴェル・ノヴィー)の勧めで購入した別荘にやって来る。夫のカレルは別荘の庭で赤ん坊のような形をした切り株を見つけると、ノイローゼの妻ボジェナをなぐさめるために切り株を赤ん坊の形に整えてプレゼントする。 ところが、ボジェナはその切り株を息子と思い込んで溺愛し、自分が産んだと見せかけるために妊娠したように振る舞うようになる。
カレルは何度も切り株を処分しようとするものの、結局は妻の望みを聞いてやってしまう。 そして8か月が過ぎたところで、ボジェナが出産したふりをすると、「オティーク」と名付けられた切り株は自らの意思で動き出し、恐ろしい食欲であらゆるものを食べるようになる。
見る見る成長したオティークが、飼い猫だけでなく、訪ねて来た郵便配達人(グスタフ・ヴォンドラチェク)や福祉事務所の女性(イトカ・スムトゥナー)まで食べてしまうと、この事態に、ホラーク夫妻はオティークを地下室に閉じ込めることにする。 ところが、「オテサーネク(食人木)」の民話を読み、かねてからオティークの存在に気付いていたシュタードレル夫妻の娘アルジュビェトカ(クリスティーナ・アダムコヴァ)が、実の弟のようにオティークの面倒を見るようになると、オティークもアルジュビェトカの言うことを聞くようになる。
監督はヤン・シュヴァンクマイエル、初めて記事を書く監督ですが、面白そうな作品がいっぱいある監督のようですね。
出演者も初めてのようですね。
今作は子供ができない夫婦が引き起こす、ある意味モンスターホラーですね。 原因は夫にあるということで、どうしようもないんですが、妻が壊れていくのをただ黙って見ているだけで、別荘に行き環境を変えるくらいしかできないんですね。 でもそこで見つけた切り株、たまたま人間ぽい形だったことが全ての始まりでした。
しかし切り株が人間に化けていくオテサーナクという民話があることをカレルは知っていたんでしょうかね?
ラストはどうなったのかが明かされないエンディング、巨大化していったりして(^^)