anttiorbの映画、映像の世界

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A2

2002年作品、森達也監督。

2000年10月。 オウム改名 “宗教団体アレフ” の広報部長に就任した荒木浩は、『A』 以降の心境をカメラに語る。 それは、地下鉄サリン事件直後よりも、むしろこの1年のほうが社会からの憎悪や排除を痛感して辛かったとの告白だった。
1999年10月、群馬県藤岡市のとある廃工場に多くの信者が移住した。県警は施設前に常駐し、住民たちは近くに監視小屋を建てる。 信者の乗る車を襲撃したり、施設へ投石する “過激派住民” もいる。 
一方、施設退去の準備をする信者に協力する人々もいる。 一緒に撤去作業をする住民と信者たち。 その周りにいるテレビクルーや新聞記者ら。 しかしこの光景が報道されたことは、これまでに1度もない・・・

前作から約3年後のドキュメンタリーです。
監督は再び森達也
カメラは、各所でオウムを追い出す住民運動が起こっていますが、実は様相が少し違うんですね。 もちろん激しいところもありますが、地域住民でも、彼らに一定の理解をする住民が出てきているんですね。
“罪を憎んで人を憎まず”、日本人はそういう感情の持ち主なんでしょうか? あまりにも優しい感じがします。
その一方、新しく転居してきたオウム信者に対しての地域住民の感情は激しいんですね。 そして、さらに右翼がオウムに対して牙を向けていきます。 それを守るのが警察という、ちょっと変わった現象さえも起きてきます。
そして上祐史浩が出所してきます。 大注目の中、彼が今後どういう行動を取るのかにも多少カメラは向いています。
この後の続編 「A3」 は映画化にはなりませんでした。 書籍化にはなりましたが、このA2の興行成績はいまひとつだったようです。

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激しい住民運動

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そこに右翼が

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それは夜までに及んだ

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