anttiorbの映画、映像の世界

不定期で、旅ブログも立ち上げます!

十五才 学校IV


中学3年生の川島大介(金井勇太)は、学校がつまらないという理由で半年間不登校を続けていた。
ある日、横浜郊外に住む大介は、七千年を生きてきたという屋久島の縄文杉を見たくて、両親にも内緒で旅に出る。 屋久島は九州・鹿児島県に位置し手いるが、大介はヒッチハイクの旅を始めた。
最初に乗せてもらった運転手・児玉(笹野高史)からいきなり説教を食らった大介は、嫌になって深夜のサービスエリアで車を降りる。 続いて乗せてもらったのは、大型トラックの運転手・佐々木(赤井英和)と宮本(梅垣義明)が乗るトラックだった。大介は佐々木の荷物のあげおろしを手伝ったり、佐々木の少年時代の話を聞いたりして過ごす。
大阪で別れを告げた大介は、九州まで戻るという女性トラック運転手・大庭(金井勇太)の車に乗せてもらうことになる。 大庭には引きこもりの息子・登(大沢龍太郎)がいるので、つい自分の息子と重ねて、大介に 「なぜ学校に行かないの?」 と訊く。
大介はそんな大庭に、学校に行かなくなった理由を少しずつ語り始めた。 大介は不器用な人間で、学校がつまらないだけでなく、自分自身のこともつまらないと感じていた。
つまらないと思っても学校に行き続ければ、波風も立たないのだが、大介には、それができないのだった・・・

さてこの作品で、このシリーズは今のところ終わっています。
そして赤井英和、「海すずめ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15731959.html にチラッと出ていました。
麻実れいは、宝塚出身の女優さんですが、映画はこの1作のみです。 舞台中心の活動なんですが、今作は見事な役どころでした。 もっと映画に出て欲しい女優さんですね。
そして丹波哲郎、今作のあのシーンはなかなか圧巻でしたね。 丹波さんらしくない役を見事に演じていました。

物語は、学校に行く事を、納得できない少年の一人旅です。 でも中学生の一人旅なんて基本無理、そこにドライバー達が彼をサポートしてくれるんです。 始めの児玉は合いませんでしたが、その次の佐々木、そして何より大庭の家庭で彼は貴重な出会いを体験します。
引きこもりの長男の登、母親の大庭は正直息子の事が心配でしたが、母親ひとりで育てている彼女はなかなか接触がうまくできませんでした。 しかし大介と意気投合した登は最後には口を利いて笑うんです。 それを見て泣き崩れる大庭、そして彼にも何かが芽生えます。
最後の作品は、学校が舞台ではないようですが、実はある意味学校が舞台。 世間というか外の世界、実際に外に出た、踏み出した世界こそ、学校でした。
そして現実の学校に戻っていくんですね。
またきっかけがあれば5作目を作って欲しいですね。

イメージ 1
佐々木が乗せてくれる

イメージ 2
そして九州行きに乗り換え

イメージ 3
大庭は家に泊めてくれ

イメージ 4
彼女の息子と仲良くなり感謝される

イメージ 5
そして屋久島で彼女と出会う

イメージ 6
そして鉄男の家に

イメージ 7