夏休みが近づいたある日、麗子が突然失踪したとの連絡を受ける。 いきなりのことですぐに店に行く千代里だったが、店は営業をしていないのに、飲み食いをしている人間でいっぱいだった。
カウンターにはアサダ(和田聰宏)という男がいて切り盛りをしていた。 しかしそこにいた人間たちは、何か嫌な感じのオジサンやオバサン、彼女は娘だと聞くと、それでも平気で母への嫌みを言う根性が汚い人間たちだった。 この店も閉店かと平気でいうが、アサダが自分が借金を返すという。
そしていたたまれず、千代里は「帰れ!」 と叫び、店にいた人間を帰らせてしまうのだった。
女手一つで千代里を育てた麗子は、昔から男癖が悪く、自由奔放。 そんな母へのわだかまりを抱えたまま新潟に戻った千代里は、しばらくここで暮らすことになる。 ナンパに引っかかり暴行寸前の目にあったり、酒を飲んで、ゲロゲロになってしまったり、そんな時にアサダは優しくご飯を作ってくれる。 そしてそのまま女将として働くことになる。
ここには、アサダの料理を好んでくる質の良い常連もいた。 そんなお客に囲まれ、千代里はだんだん仕事が面白くなるとともに、やがて仕事に慣れるにつれ、次第にアサダに心惹かれていく。 そんな幸せな日々の中、突然、麗子が帰ってくる・・・
これはなかなか掘り出し物のいい作品でした。
監督は加藤綾佳、作品は初めて見る監督です。 デビュー作も見たいですね。
主演は山田愛奈、映画出演は2本目のようですね。 今作も主演でした。 実は別の日に同じ劇場に行った時、ミニサイン会をしていました。 その回を見たお客さんに、握手、写真をしてあげて神対応をしていました。 良い女優さんになるといいですね。
物語は普通に女子高校生を東京でやっていた千代里のところにいきなりの知らせが、母が蒸発をしたということで、急遽新潟の母の店に行くことになります。 身内がいないと店をやっていけないし、どうやら借金があるようなんですね。 そこにいた真面目そうなアサダという男、どうやら家族はいないようで、苦労して調理の仕事を身につけたようで腕は良さそうです。
優しいんですが、彼女の母とはどういう関係だったのか? まあ大体予想はつきますが。 しかし、千代里はそんなオジサンのアサダにだんだん惹かれて行くんですね。 まあ二人のやり取りを見ていると当たり前ですが。
しかしアサダは違う感情を持っていました。
さて舞台は新潟、海の幸がふんだんに料理で出てきますが、その料理ごとに小さなお話が展開されていきます。 千代里の恋の行方も気になりますが、出てくる料理が居酒屋のおいしそうな絵になっていくところも好感がもてます。
女子高校生だった千代里
しかし母が
母の店にいたのがアサダだった
そして酒屋の瑛一
ここにはいい客がついていた
そして若女将としてやり始める千代里