現代。 アメリカの若い宇宙数学者デイヴィッド(ダスティン・ホフマン)は、自らの平和主義の信念に従い、暴力に満ちたアメリカの現体制に反発し、エミー(スーザン・ジョージ)と共にイギリスに渡った。 コーンウォール州の片田舎にある農家に住み、何ものにも煩わされることなく数学の研究に専念し、書物にしようと考えていた。
エミーはコーンウォール出身で、この村に移ってくるとたちまち村の若者の眼をひいた。 彼女はノーブラなのが、若い男の視線を集めていた。
デイヴィッド夫妻は農家に落ち着くと、早速職人たちを雇って納屋の修理をさせることにした。 ところが、その中に、エミーがデイヴィッドと結婚する前に肉体関係のあったベナー(デル・ヘナー)がいたのだ。
ある日、デイヴィッドが村の若者たちにすすめられ、彼らがあらかじめ用意しておいた狩場へ鳥を撃ちに出かけた留守中に、彼を誘いだす計画をたてたベナーとスカット(ケン・ハッチソン)がエミーに暴行を加えた。
数日後、村の教会で村人たちの懇親会が開かれ、デイヴィッド夫妻もそれに出席した。 懇親会はなごやかな雰囲気の中で行なわれたが、エミーは楽しめなかった。彼女の記憶の中に、ベナーたちに犯された時の恐怖と苦痛、それらの感情と矛盾した歓びに似た感情が交錯していたのだ。
だがデイヴィッド夫妻の運命を狂わせる事件は、そのなごやかな雰囲気の懇親会が発端だった。 懇親会に出席していた精神薄弱者のジョン・ナイルス(ピーター・アーン)が村の行動的な娘エマに誘い出され、納屋に入った。 エマの兄ボビー(レン・ジョーンズ)は、エマがジョンと行方をくらましたことを父親トム・ヘッドン(ピーター・ヴォーン)に告げるとトムは怒り狂い、次男のバーティーも呼んで、2人を探しにでかけた・・・
前から見たかった作品、監督作品は今後も見て生きたいです。
サム・ペキンパー作品は、そろそろ書庫を作ってもいいですね。 「コンボイ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14716262.html 「キラー・エリート」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13725920.html 「ゲッタウェイ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14591055.html を見ています。
主演はダスティン・ホフマン、先日記事にしたのが 「パピヨン」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15519893.html でしたが、「靴職人と魔法のミシン」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15262869.html が最近の作品となります。
そしてスーザン・ジョージ、出演作品を見るのは初めてです。
物語は、アメリカから来た夫婦がイギリスで起こった血なまぐさい騒動に巻き込まれるお話です。 しかしここは妻の故郷なんですね。 そしてちょっと隙だらけの格好をしているエミーは、さっそく男たちから注目を浴びてしまいます。
堅物で、合理主義者の夫、数学者という仕事って確かにそういう面があるのかもしれませんが、優しいようで、突き放す、彼女じゃなくてもちょっと困った人間かもしれません。
そしてとうとう悲劇が起こってしまいますが、彼女の問題と、柄の悪いトムの娘に起こった話がリンクして、夫婦と、トム一家の戦争になって行きます。
ラストは因果な二人が乗った車はどこに行くんでしょうか? 最後までつかみどころのないデイヴィッドでした。
融通の利かないデイヴィッド
苦悩するエミー
男たちの注目の的だった
そしてとうとう事件が起きる
そして・・・