夜の街で占いをしている女(水川あさみ)、そこに男が近寄ってくるが、女の前からカメレオンのように去っていった。
伍郎(藤原竜也)は資産家の娘と春川公介(塩谷瞬)の結婚式の司会を行っていた。 式は滞りなく進んでいたが、途中で暴力団の吉田(豊原功補)が怒鳴り込んできて、春川に借金を返せと迫った。 春川の会社社長(犬塚博)は呆れて帰ってしまい、会場も騒然となる。
娘の父親は怒り、ご祝儀を手切れ金代わりに渡して、春川達は結婚を取り止めることになった。だが、それは伍郎達の策略で、春川や暴力団の男、春川の会社社長は詐欺仲間だった。
伍郎達が詐欺の成功を喜びながら帰っていると、駐車場で男の拉致現場を目撃してしまう。 伍郎は咄嗟にそれを携帯に録画した。 そして、そのまま車に乗って帰るが、バイクに乗った人物が後を追跡して伍郎達の車に発信機を設置し た。 何も気づかないまま伍郎達はアジトへと戻り、 車に貼られていたガムテープを剥がした。
春川は昨日手に入れたお金を山村達に配った。 そして、伍郎は舞台の依頼があったことを山村達に伝える。 典子から電話番をさせていることを申し訳なさそうに謝られたが、伍郎はマネージャーだからと言って笑った。
伍郎が気だるげに煙草を吸っていると、春川が現れてカモの女に本気で惚れたと言ってきた。 伍郎は驚き、全てを辞めたら学が無い俺らでは働き口なんか無いぞと詰め寄った。 春川は何も言い返せなかった。
伍郎は春川と共に女性に会いに行き、会社の同僚だと言って自己紹介をした。 だが、春川は正直に 、鬱で病院に通っている時に伍郎と出会ったことを打ち明ける。そして、君とやり直したいと告白をする。 しかし、女性から遊びだったと言われて振られてしまう。
春川は落ち込み、心療内科の病院に行って薬をもらう。 伍郎が何とか慰めようとしている時、吉田から電話が掛かってくる。 暴力団の上の者に殴られながら、必死にニュースを見ろと伝えていた。 伍郎は春川と共に急いでタクシーに乗り込むと、途中でチラシ配りをしていた仲間の大北を捕まえてアジトへと戻った。
伍郎達がテレビを見ると、厚木国交大臣の裏金疑惑について、証人が行方不明になったことが放送されていた。 その証人とは、伍郎達が昨日目撃した拉致された男だった。 吉田達は目撃情報を売ればお金になるのではと色めき立ったが、伍郎は窓から外を覗くと、忘れろと一言怒鳴って部屋を出て行った。
伍郎は歌を口遊みながら、1枚のDVDディスクを封筒の中に入れた。 そして、『オレが帰らない時はコレ使え』 と書いて、事務所の引き出しの中に入れた。 伍郎は外に出ると、男達が乗った車に近寄りトップに会わせてくれと頼んだ。
しかし春川はある事情を抱えていて、マスコミにこのネタを垂れ込むのだった・・・
“カメレオン” というのは、実態の無い存在のような使われ方をしますね。
監督は阪本順治、近作は 「エルネスト」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15174673.html これは実話でモデルが確かいた作品でした。
主演は藤原竜也、近作は 「デスノート Light up the NEW world」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14532986.html の回想シーン、「僕だけがいない街」 実写版 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13996181.html は面白くてアニメ版も見ました。
そして水川あさみ、映画では 「後妻業の女」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14388319.html に出演していました。
物語は、あらゆる詐欺をする若い男たちと、売れないたび役者の一座が起こす詐欺が、ある事件を目撃してしまったことから、大きな危険が襲い掛かってくるお話です。結婚詐欺をするんですが、すると言ってしないのではなく、相手に断らせる芝居で、ご祝儀を手切れ金で貰う周到さ、なかなかの頭脳派なんですね。
そして何か憎めない3人のベテラン役者、しかし大きな組織とこのあと喧嘩と言うか、まあ一方的に狙われていきます。 しかし、この伍郎という人物が、実は謎の多い男なんですね。
身のこなし、喧嘩強さ、頭のいいのは詐欺の手口でわかりますが、警察にもコネがあるようなんですね。 しかしこの組織にはそれも通用しませんでしたが。
ただ、題材は面白いんですが、ちょっと軽さと突っ込みの甘さが玉に傷、ラストのどんでん返しもちょっと説明不足でしたが。
詐欺で稼いでいる4人
しかしこの男の行動を詐欺の後で見てしまう
そして狙われる
危険がせまる中
戦いに挑まざるをえなくなる