2009年作品、リチャード・クラボー監督、エイドリアン・ポール、ミーガン・ブレイク、ダニー・トレホ出演。
”テロ対策” の名目で監視自由法が可決され、国防情報監視システムが導入された近未来のアメリカ。 犯罪行為を未然に防ぐため、町の至る所に小型ロボットカメラ “アイボーグ” が潜み、国民の動きを監視していた。
そんな中で大統領の甥暗殺未遂事件が発生した。 国土安全保障省のガンナー(エイドリアン・ポール)は犯人の捜査に乗り出すのだった。
大統領の甥のジャレット・ハース(ルーク・エバール)は、売れないバンドのギター兼ボーカルをしている。 大統領の血筋なのだが生活レベルは低く、彼女の家に入り浸っている。
そんな中、実行犯のサンカー(デール・ジラール)が監視システムに引っ掛かり、ガンナーたちが急行する。 そして何とか捕獲しようとする中、気づかれビル内での追跡となる。 何とか逮捕できたのだが、彼はたまたまいたジャレットに発砲をするのだった。
サンカ―は、アイボーグが取った彼の犯行映像、更には監視自由法を推し進めた大統領の選挙すら何者かによる捏造だと叫ぶ。 到底信じられない証言だが、彼を一人にしたときに、謎の死を遂げてしまうのだった。 監視映像には自殺をしたような映像が残っていたが、実はアイボーグたちが抹殺したことは誰も知らなかった。 ガンナーはこの件に不信感を持ち、独自で捜査を始める。
一方、ジャレットはいつも行く楽器屋のおやじ・Gマン(ダニー・トレホ)のところに行っていた。 気の良いおやじで、いつも話し相手になってくれる。 そして彼を応援してくれる少ない存在の一人だった。
ジャレットは大統領の甥なのだが、大統領はおろか、家族ともここしばらく会っていないのだった。 しかし彼にのところに、セレモニーで歌うという大チャンスが巡ってくるのだった。
しかしこれは巧妙に仕組まれた罠だった…
B級臭漂う今作ですが、なかなかこのお話自体は面白かった。 多くの人はジャケットか、宣伝文句で、ダニー・トレホ出演で見るでしょうね。
監督はリチャード・クラボー、監督な2作目のようですね。 主演はエイドリアン・ポール、「ポンペイ 2014 」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12943538.html でも主演をしていました。 今作は組織のやり手で、優秀な戦闘犯のリーダーです。
そしてジャレット役にルーク・エバール、彼の役どころもそうなんですが、華奢な体系、弱々しさ、軽さが何ともこの役にあっています(^^)
物語は近未来、国家の権限が強くなるにつれて、反乱分子をいち早く見つけ逮捕してしまうためのシステムが作られた未来ですね。 アイボーグと呼ばれ、監視カメラのような小さいもの、しかし2本足で歩行をするタイプと、四足で大きく蟹のようなタイプ、最後にはけっこう大きな大変高い戦闘力を持ったタイプが登場します。
そしてこの作品には、ミーガン・ブレイクという女優が、テレビの現場レポーターとして登場します。 彼女が実はキーマンであり、真実にどんどん近づいて行くんですが。
これは大変今の日本の状況にマッチした作品にも見えました。 「共謀罪」 が閣議決定され、どこからが国家に危険を及ぼす行動なのかがあいまいの中、法案が通り今後施工されていく今の日本。 まだ人間が関与していくんでしょうが、映画では人間以上にこのアイボーグが絶えず見張っているんですね。
どこにいても見張られている。 逐一言動をチェックされ、そして消去していき、証拠を残さず隠蔽してしまう。 最後は衝撃な展開になって行きますが、これははなかなか面白い作品でした。
絶えず監視されている社会
しかしもうアイボーグたち主導の世界になっていた
Gマンは実は
そして戦闘タイプが襲ってくる
人間対アイボーグに