anttiorbの映画、映像の世界

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夜に生きる

2016年作品、ベン・アフレック監督、主演。

第一次世界大戦に兵士として戦場に行ったジョー(ベン・アフレック)は、多くの闘いの中、敵兵士を殺した。 彼は、そんなことから、誰の下にもつかず、アウトロー的な生活を始めていた。
彼は賭博場を襲い、現金を強奪する。 あまりの手際の良さだったが、そこには内通者がいるのだった。 それはアイルランド系のギャングのボス・アルバート・ホワイト(ロバート・グレニスター)の愛人のエマ・グールド(シエナ・ミラー)だった。
二人は密かに付き合い、愛し合いはじめる。 ジョーはホワイトにばれないように注意をしていたが、そこに父で警視正のトーマス・コグリン(ブレンダン・グリーソン)が現れる。 露骨にエマのことを蔑み、彼女は嘆き悲しむのだった。
そんなジョーは、ホワイトと敵対しているイタリア系のギャングのボス・マソ・ペスカトーレ(レモ・ジローネ)から呼び出しを受ける。 彼は露骨に自分と組めと高圧的に言うが、どことも組まないと言い切るマソは、エマのことをホワイトにばらしても良いんだぞと凄むのだった。
ジョーは、次の仕事が終わったら、エマとボストンを離れることを決意する。 資金を調達して、新しい生活をしようと思うのだが、計画した銀行強盗に失敗してしまい、二手に分かれ逃げ出したジョーは、何とか待ち合わせ場所のパーティー会場にたどり着く。
しかしそこで待っていたのは、エマから二人の関係を聞いたホワイトとその部下たちだった。 エマに裏切られたジョーは殺される寸前のところ、父のト ーマスに救われる。
逃走したときに数人の警官が殺されていたが、ジョーは殺しはやらず、2人の仲間の仕業だと証言をする。 そして、仲間の一人は射殺され、もう一人のディオン(クリス・メッシーナ)は国外に脱出したことを知らされ、トーマスの尽力で彼は何とか懲役3年に減刑されるのだった。
トーマスは彼の出所の2週間前に亡くなり、エマはホワイトから逃げようとした時に車ごと海に落ち死んだことを知らされる。 ジョーの思いはただホワイトへの復讐だった。
そして彼が向かった先は、マソの所だった。 彼の部下になり与えられた仕事は禁酒法下での酒の密売で利益を稼ぐためにタンパに行くことだった。 条件として信頼できる仲間が欲しいという事で、カナダにいたディオンを呼び戻し、二人でタンパに乗り込み、そして彼の王国を作っていくのだった…

原作はデニス・ルヘイン、原題も 「Live by Night」 という事ですね。 ベン・アフレックが脚本も兼ね出資もしています。
彼の最近の出演作は 「ザ・コンサルタント」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14702931.html でしたが、監督作品となると 「アルゴ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/7564751.html まで遡るんですね。
この後のタンパでの生活が物語のメーンとなって行きます。 気心の知れたディオンの存在が大きな心の支えになり、彼の存在は本当に大きかった。 どちらかというと汚れ役を彼が引き受け、ジョーが鋭く決めていく。 クリス・メッシーナが演じていますが 「アルゴ」 にも起用されていました。
そしてタンパで出会うのが、キューバから来た姉弟でした。 そして姉のグラシエラ・スアレスとの仲がどんどん近づいて行きます。 ゾーイ・サルダナが演じていますが、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー: リミックス」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14921015.html のガモーラ役、「スター・トレック BEYOND」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14507918.html のウフーラ役、絶好調の彼女ですね。
順調にタンパを支配していくジョー、警察も敵対勢力も、潰し、懐柔していきますが、それでもいくつかの勢力が挑んできます。 そしていつしか彼はグラシエラを愛するようになっていく反面、ギャングとしても大きくなっていきます。
時代は20世紀の初めのお話ですが、原作小説は2012年の物なんで、古さを感じない洗練さを持ったギャング映画でした。
最後まで気を許せない展開が面白かった。

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彼女の手引きで、強盗を成功させていくジョーたち

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二人は愛し合い金を持ってここを離れる計画を立てるが

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エマはホワイトに打ち明けジョーは殺されそうになる

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出所後ジョーはマソの部下となり

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ディオンとともにタンパに

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そこでグラシエラと出会う

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