2015年作品、サミュエル・ベンシェトリ監督、イザベル・ユペール、ジュール・ベンシェトリ、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、ギュスタヴ・ケルヴェン出演。
フランス郊外にあるオンボロ団地。 故障中のエレベーターを住民が費用を負担して修理することに。
アパートの住人は、一室に集まり、話し合いを始めるが、たった一人2階に住む自称写真家のスタンコヴィッチ(ギュスタヴ・ケルヴェン)はひとり120ユーロの負担を拒否するのだった。 従わない彼に対して住人は、エレベーターを使用しないよう言う事に決める。 結局、彼だけは金を出さない代わりにエレベーターを使用しないことで決着する。
しかしスタンコヴィッチは、その部屋にあったエアロバイクが気になり早速購入、すぐに試し運転のとき自動運転にしてしまい、そのまま意識がなくなり、病院に担ぎ込まれてしまう。
足が動かなくなり、彼は車椅子生活に。 でも彼は、エレベーターには乗ることがでいないので、誰にも見つからないよう深夜に食料調達に向かうことになった。
母親がいつも留守にしている10代の少年シャルリ(ジュール・ベンシェトリ)。 ある日、となりに中年女性が引っ越してくる。 この団地に不釣り合いな彼女の正体は、すっかり落ちぶれてしまった女優ジャンヌ(イザベル・ユペール)だったが…
ある日、NASAの宇宙飛行士ジョン・マッケンジー(マイケル・ピット)を乗せたカプセルが団地の屋上に不時着する。 これを秘密にしたいNASAからの要望で、最上階に住むアルジェリア系移民のマダム・ハミダ(タサディット・マンディ)が彼を2日間かくまうことになるのだが…
フランスのコメディ作品、主に3組の出会いのドラマですね。
監督はサミュエル・ベンシェトリ、脚本も担当しています。 過去作も1本、監督、脚本作品があります。 主要のキャストでイザベル・ユペールがいますが、最近作は「デッドマン・ダウン」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13739414.html に出演、でもインパクトは 「愛、アムール」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/8899188.html での娘役でしたが。
物語はいきなりのエレベーターの住人の話し合いから始まります。 でもこういうひとり2階に住んでいる独身男は、まあ乗らないし、ひねていますよね。 しかし強烈な皮肉な結果を生みます。
他の二つのお話も、皮肉が聞いていたり、シュールな笑いが生まれます。
でもこの作品、意外にほろっと来るんですね。 それぞれの落としどころが何か優しいんです。
宇宙飛行士とマダムとの出会いと別れはなぜか結構泣けてくる、何か不思議な温かさがあるんですね。 フランスのコメディってなんかよかった、そんな気になった作品でした。
ひとり抵抗した報い?彼女に出会う
母がいつも不在で暇なシャルリ
迎えの一室のジャンヌが引っ越してくる
アパートの屋上に落ちてきた宇宙飛行士
マダム・ハミダが面倒を見ることに