anttiorbの映画、映像の世界

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人生はノー・リターン ~僕とオカン、涙の3000マイル~

2012年作品、アン・フレッチャー監督、バーブラ・ストライサンドセス・ローゲン出演。

ロサンゼルスで済んでいる、アンドリュー・ブルースターセス・ローゲン)は、環境省を3年で退職、そして自分で、環境に優しいクリーンな洗剤を開発した。 そしてそれを持っていろんなところにセールスに、最初はKマートだったが、ありきたりの洗剤で実績が無く3人の面接官に冷たくあしらわれてしまう。
そして今回は母の住んでいるニュージャージーの実家に立ち寄り、そこから出発する予定を立てていた。 母のジョイスバーブラ・ストライサンド)は一人息子が来るというので、いつも以上に何かとちょっかいを変え留守電に分刻みで伝言を入れる。 鬱陶しかったが、一応まとめて伝言を返すのだった。
着いたその日から友達を呼んでちょっとした食事会を催すが、誰もおばさんで母と同年代ばかり。 彼はこの年まで独身だったし、母も彼が8歳の時に夫に先立たれ、ずっと独身だった。
次の日、独身者だけの集まりに二人で参加するが、ジョイスは誰も男を寄り付かせようとはしないし、アンドリューと同年代の女性は皆無だった。
その晩ジョイスはあることを打ち明ける。 実は父と結婚する前に付き合っていて、ぞっこんの男がいたというのだった。 しかしアンドリューの父からプロポーズされ、そのことをその男に話すと、「その男(父)と結婚しろ」と言われやむなくその男と別れ父と結婚したというのだった。
そしてその男の名前がアンドリューというのだった。 息子に好きだった男の名前を付けたというのだ。 軽いショックを受けるアンドリューだったが、母がまだその人が忘れられないと感じ、なんとかならないかとシスコの彼がいると言った会社に電話をする。
もう退職していると思ったら、役員でまだ在職しているというのだった。
そして母にそのことは内緒で、一緒にセールスの旅に出ないかと誘うと、ジョイスは喜んでついてきた。 そして二人の旅が始まるのだった…

母と息子のロードムービーという作りなんですが、これはちょっと染み入る作品でした。
セス・ローゲン演じる主人公のアンディは、30になって独立して自分の発明品で一発勝負をかける技術者? でもなかなか独りよがりというか、自分の開発商品の特異性を、専門用語でまくしたてるので、なかなか採用されないんですね。
言っていることはもっともなんですが、なんともセールストークがまるで駄目、営業センスが全くないんです。 これじゃ大量に作った在庫はどうするのか? まあ大失敗になりそうな予感がプンプン(^^)
でも何とか成し遂げたい自作の商品拡販の途中で寄った自宅、ここには早くに夫を亡くした母親が住んでいるんですね。
バーブラ・ストライサンドが演じているジョイスですが、最初見るとどこにでもいるちょっとうるさい母親、おばさんなんですね。 でも不思議なもんで、だんだん可愛く見えてくるんです。 そこがこの作品の良いところ、私も片親だったので、「ああ、こんなやり取りあったなあ…」とニヤニヤしながら見ていました。
そして母の若いころの恋愛話を聞いたところから、自分の名前の由来を聞き、なんと結婚前に付き合っていた彼氏の名前を自分につけたことを知りびっくり、そしてだったらその元彼氏に30年ぶりに合わせようと母との旅が始まるという何とも温かい作品。
しかしそう簡単に二人は行かないところがある意味リアルな母子でした(^^)
これ最後にちょっとほろってするんですね。 シスコの元彼氏の実家での出来事が、ちょっと泣けるんですね。
こういう作品が日本未公開、地味かもしれませんが、ほんのりさせてくれる、良い作品なんですがね…

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久しぶりに会った二人

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母にあることを知らされ、ならば二人で売り込みの旅へ

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プレゼン前に世話を焼く


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なかなか売れず

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大食いにチャレンジ

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