anttiorbの映画、映像の世界

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ジョーカーゲーム

2012年作品、渡邊貴文監督、北原里英主演。

日本児童のIQ低下を憂えた政府が施行した 「義務教育延長法」 そんな中、あるクラスが 「人間力」 を高める為に導入されたゲームをテストする為に選ばれる。
滝沢先生(古舘寛治)のクラスが今回選ばれたクラスとなることが、決まった。 校長(螢雪次朗)からも声がかかるほどの、重大なゲームみたいだった。
赤沢千夏(北原里英)は県立の進学校に通う高校3年生。 今日から3年生全員が参加して、合宿が行われる予定だった。
その合宿初日、担任の滝沢から、クラス全員で “ババヌキ” を行なうことが発表される。 各自10枚のカードを持ち、交換の方法は各自の自由。 制限時間内であれば、校舎内の移動も自由。 但し決められた時間には教室に戻っていなければならない。
カード交換により、手持ちにペアができたら教師に提出することができる。 カードを全部教師に提出するか、 “契約システム” を使って他人にカードを引き取ってもらうことができればクリア。 カードの中には1枚だけジョーカーが含まれており、最後までジョーカーを持っている者が負け。以上がゲームのルールだった。 
担任か らカードが配られ、クラスのあちこちで、のんびりとババヌキが始まる。 ジョーカーを手にしていた千夏は、なかなか手元から出て行かないことに苦心するが、クラスメイトはそれぞれに相手を変え、嬌声を上げながらゲームは進んでゆく。やがて、ようやくジョーカーが下川ちひろ吉田まどか)の手に渡り、千夏が安堵しているとそのままゲームが終了。
担任が “下川さんに決まりました” とどこかに報告すると、いきなり武装した大人たちが乱入して下川を取り押さえる。 何かの注射を打たれ、すぐにグッタリして泡を吹き出す下川。 その様子に、パニックを起こす生徒たち。 下川はそのまま連れて行かれてしまった……

北原里英主演映画は、この今作だけですね。 まあ当時は次世代エース候補ギリギリのところという事で、大抜擢だったんでしょう。
ただ主人公という事で、彼女らしさが大幅にカットされた感じはやっぱりしますが(^^) 性格の良さだけは発揮された役どころでしたが。
物語は、近未来なのか、今の世の中なのか不明ですが、こんなプログラムを文科省が焦って、水面下で実行していてもおかしくない作りになっています。
私は好きな言葉ではないですが、 “勝ち組” “負け組” のレッテルをどうしても貼りたい人間がいる限り、いつかはこういう世界が来てしまうかもしれない。 強制的にやるか、自然にそうなっていくかだけの差のようなお話でした。
おはなしは、ある日突然あるクラスが選ばれ、ある学校のようなところで合宿をさせられます。 そこで課題をクリアすれば自由となり帰って良いことになる。 そのゲームは馬場抜き、しかし帰る方法は “契約” を取って勝ち抜くことか、期間内に負けないこと。 要領のよい人間、ひとより駆け引きがすぐれた人間が残れるシステムになっているんですね。
じゃあ負けた人間はどうなるのか? それは強制的に眠らされある場所に連れて行かれるんですね。 あとで見直すと注射ではなく、スタンガンのような電気ショックで強いものでした。
しかしボイコットすればどうなるか? 脱走すればどうなるか? そこはゲームの過酷なところ、殺されるんですね。 しかしズルいところは、失格としか言わないんですね。
こういう作品が好きな私は、ラストのオチが気になるんですが、きたりえを生かす作りは規定通りになっちゃってました(^^)
それ以外はそこそこ面白かったし、続編が楽しみな作品でした。

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校長がクラスを選ぶ

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滝沢のクラスが決まった

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ババ抜きはいじめの温床にもなる

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脱走者には死が

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そして最終日の勝負

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