anttiorbの映画、映像の世界

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いしゃ先生

2015年作品、永江二朗監督、平山あや主演。

昭和10年出羽三山の主峰・月山の麓。 学校の授業中、志田悌次郎(星野凱士)は授業を抜け出して、走り出した。 校長の高橋(長谷川初範)に挨拶をして飛び出して行くが、校長もなぜか叱らない。
それは、山形の農村出身で、努力して東京女子医専(現・東京女子医大)に入学し、医師になったばかりの姉の志田周子(平山あや)が帰って来るからだった。 彼女は、故郷の父から『ハナシタイコトアリ スグカエレ』という電報を受け取り、取るものも取らずに帰郷したのだ。
風が鳴く峠のてっぺんに立つと、懐かしい景色が広がる。 8年ぶりに帰ってきた周子に幼い弟たちは甘え、母・せい(池田有希子)は料理でもてなす。周子は温かい出迎えを受けるが、大井沢村の村長だった父・荘次郎(榎木孝明)の様子がおかしい。 どうして急に読んだのか? 訳を話してほしいというが、今日は疲れているだろうから明日話すと要領を得ない父。
しかし急に呼び出された周子か理由を聞かないと眠れないというと父は思い立ったように話を始める。
実は周子の了承も得ぬまま、周子名義で診療所建設の予算を通していたのだ。 すでに建設も始まっており、荘次郎は必ず代わりの医者を見つけるから、3年だけ村にいてほしいと周子に頭を下げる。 しかし周子は、どうしても帰れない、帰りたくない理由があったのだった。
しかしこの村に診療所を置くことは父の長年の悲願だった。 その父の思いも汲んであげたい気持ちのある周子は、一晩悩んだ末、3年と言う期限で村にとどまることを決心する。
真新しい診療所、診療開始をしたら、今までなかった医者が地元に来たと言うことで、患者がいっぱい来るのかと思っていたが、初日も、次の日も、また次の日も一人も患者は来なかった。
そして痺れを切らした彼女は、往診に行くのだが、そこで貧しい村ならではの現実に直面するのだった…

村に初めてできる診療所のお話、ほっこりした感動ドラマかと思っていましたが、なかなか過酷なドラマでした。 これは実話なんですね。 志田周子さんはほとんど映画の通りの人生を歩んだらしいですね。
昭和10年という時代と、山形県の雪深い村、なんとこの村人たちの病気になった時に頼るのは、祈祷師なんですね。 まず一つは医者にかかるとお金がかかるということ、この頃はまだ医療制度がまだ整っていない時代、この往診に行く周子さんは、ついうっかりお金はいらないと言ってしまうんですね。
それでも患者は来ません。 しかしある親子が駆けつけてきたのが患者第1号、心臓が止まった母親を担いできた娘の前で、心臓をどんどん叩いて、なんとか蘇生するんですね。 この時、命を助けられたおばさんがまず周子の最初の理解者でした。
でも、彼女は3年と言う期限があるんですね。 でも彼女はここに踏みとどまります。 それは悲しい出来事の為でした。
監督は、永江二朗、テレビ、ホラー作品 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/1225843.html http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/1828767.html 作品が多かったですが、いいドラマ作品を撮り上げました。
こういう肩が今の医療制度の礎になったんですね。

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いきなり呼び出され、診療所の打診をされる

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しかし苦労の連続

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3年はあっという間に過ぎ月日は流れ

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幸子と一緒に往診に

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彼女は生涯独身だった

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