anttiorbの映画、映像の世界

不定期で、旅ブログも立ち上げます!

幕が上がる、その前に。彼女たちのひと夏の挑戦


2014 年初夏。 映画の撮影に備え、ほぼ演技未経験の彼女たちは、超多忙な生活を送る中、映画の原作者でもあり演出家の平田オリザ氏のワークショップを受け、“演じる”ということを徹底的に体に叩き込まれる。
セリフ、動き、感情をコントロールしながらも、当然のごとく自然体でなければならない。 慣れないことばかりの連続は、自分との戦い。 不安を抱えながらも、その日、撮影初日がやってくる。
普段は何万人もの観客を前にパフォーマンスをする彼女たちでも、いつもとは違う緊張感のもと一台のカメラの前に立つ。 悪戦苦闘しながらも演じることの奥深さを身をもって感じていく日々。笑顔の裏にある涙、悔しさ、葛藤……。
彼女たちが駆け抜けたひと夏の、もう一つの姿を追ったリアルな物語。 映画界、演劇界のトップランナーたちと、女優としては未知数なももクロ。 そこに化学反応が生まれた一つ一つの瞬間を、約400時間に渡り密着したカメラが記録していた・・・

作年の3月に鑑賞したももクロちゃんたちの、初の本格的映画主演作品 「幕が上がる」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12783993.html このネイキング作品は、ドキュメンタリー作品として、映画公開後、限定公開されたんですね。
上映劇場、時間が合わず行けなかった作品ようやく見れました。
本編を見た時の感動が蘇るこのドキュメンタリー、5人がこの映画にどのように臨んだのか? そしてどういう心の変化があったのか?
今作を見ると、2ヶ月に渡りみっちり撮ってきたという、本編の出来の良さがよくわかりました。
正直5人の演技がどこまでできるのかを心配して見に行った本編でしたが、監督、スタッフ、ほかのキャストにいい影響を受けているんですね。
冒頭、出来上がりのまだ完全版になっていない映像を見た時の彼女たちの反応は、「恥ずかしい」ということでした。 でも本広監督は、恥ずかしいと思える程の演技が見ている人に伝わるもんだ、というセリフがありますね。演技というのは臭くなってはいけないとも思いますが、彼女たちにとっては、自分が見て鼻につくかもしれないところが彼女たちらしい、そして演技者としての伸びしろになったのでは? そう感じさせてくれる彼女たちが自分たちの映画を観た感想でした。
本編では、共演者の黒木華演じる吉岡先生の“一人語り”のシーンがあるんですね。 吉岡先生は芝居経験者ということで、生徒たちが圧倒されるところなんですが、女優黒木華ももクロちゃんたちの、今の立ち位置ともダブり、そこの撮影シーンが興味津々でした。
この後一人語りの実際のシーンがあるんですが、この黒木華ちゃんの演技が彼女たちの演技と、役での両方のお手本になっていて、このあと彼女たちの一人語りのシーンの出来はすごくいいんですよね。
何かこの撮影中に、驚く程の成長をいろいろするんですが、このシーンはその象徴的なところでした。
95分の作品ですが、本編と対で観るべきいいドキュメンタリー作品でした。

イメージ 1
ももクロ史上最高傑作

イメージ 2
女優に挑む5人の女性、もう少女じゃないですよね

イメージ 3
監督とのやり取り

イメージ 4
夏菜子のオフショット

イメージ 5
熱く濃い2か月間

イメージ 6