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アデライン、100年目の恋

2015年作品、リー・トランド・クリーガー監督、ブレイク・ライヴリー主演。

ジェニー・ラーソンという偽名を使うアデライン・ボウマン(ブレイク・ライヴリー)はある家を訪れ、「スーザン・フライシャー」名義のパスポートを購入する。 自宅に戻ったアデラインは愛犬リースに餌をやり、大急ぎで職場に向かう。
ジェニーが働くのは、サンフランシスコの中央資料館。 老朽化したマイクロフィルムの処理を頼まれた彼女は、過去の新聞記事を見ながらアデラインとしての人生に思いを馳せる。
アデライン・ボウマンは1908年1月1日生まれ。 21歳のときにゴールデンゲート・ブリッジの建設技師と結婚し、娘フレミングが生まれるが、夫は建築現場で事故死。 
シングル マザーになった彼女は、両親に娘を預けていたその日、雪の降っている寒い夜、車で娘が待っている家に向かっていた。
しかし前方が良く見えなかった彼女は、うっかり橋に激突、そのまま車は川に落ち、彼女は意識が遠ざかり、彼女の体温はどんどん下がり、心臓が停止してしまった。
彼女は死んでしまったのか、しかしその時、雷が彼女の車を直撃し、アデラインは蘇生した。 しかしこの雷の電磁圧縮作用で老化が止まり、それ以来アデラインは29歳の外見のまま生きていくことになった。
いつしか娘も大きくなり学生になった。 2人で歩いていると、姉妹のように見えてきた。 しかし45歳になった時、29歳から変わらない姿に彼女はFBIに同行を求められ、捕まってしまう。
必死に後方の座席を破り脱出した彼女は、このままだと国家機関に掴まり、実験体として拘束されてしまう。 彼女の人生は、ここからある意味逃亡の人生になってしまうのだった。 娘と別れ、10年ごとに住む場所と、名前を変え、そして今サンフランシスコで“ジェニー・ラーソン”として生きているのだった。
娘のフレミングエレン・バースティン)はすっかり歳を取ってしまい、二人が並ぶと祖母と孫のようだが、フレミングは若いジェニーを“ママ”と呼ぶのだ。
ジェニーは派手なことは一切しない生活をしているが、ある日、盲目のピアニストの友人のリーガン(リンダ・ボイド)に誘われ久しぶりに大きなパーティーに出た。 ドレスアップした彼女は美しかった。 そしてある男と目が合った。彼はエリス ・ジョーンズ(ミキール・ハースマン)といい、彼が彼女の運命を大きく変えていくのだった…

歳をとらないと言うのは、細胞の新陳代謝が停止すると言うことなんですかね? 2036年にこのことが発見されると作品中に予言のようなことが言われていますが、人為的な事故や病気にならなければ、いや死なない細胞だったら、癌も発生しないのかもしれません。 と言うことは事故以外死ぬことはないのかもしれませんね。
彼女が45歳の時と言えば、大戦後の冷戦時代、こんな特異な存在の彼女の存在がわかれば、いろんな人体実験の道具にされることでしょう。 彼女はそれを察知して、アメリカだけでなく、ヨーロッパにも逃げたりします。 でも娘とは連絡を取り合っていますし、アデラインの秘密を知っているのは娘だけなんですね。
もちろん彼女は男性を、いや人間さえも愛することはしないようにしているんですね。 友人も最小限、だって10年しか同じ人間でいられないんですから。 そして恋に落ちても、絶対結婚できないし、愛する人はどんどん歳をとって行きます。
そんな彼女も、犬だけは飼っていて、大切にしているんですね。 大いに気持ちがわかりますが、100年以上生きている中で、何匹の愛犬を看取っているんですね。 これも悲しい別れの繰り返しなんですが、そうでもしないと居られないんでしょうね。
主役のブレイク・ライヴリーは美しんですよね。 この美貌が100年以上失われないと言うのは逆に幸せなのかもしれないという皮肉も感じました。
ちょっと不思議な作品ですが、後半出てくるハリソン・フォードは物語を大きく動かしていきます。 さて彼女は幸せを掴めるんでしょうか(^^)

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アデラインは幸せな結婚をした

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しかし夫を亡くし事故に遭い

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29歳で老化が止まり、100歳を超えたアデライン

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そして運命のエリスとの出会い

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エリスの両親に会いアデライン、そして

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ある想い出が蘇る

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